研究課題/領域番号 |
19K16051
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分43020:構造生物化学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
喜多 俊介 北海道大学, 薬学研究院, 特任助教 (10702003)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | CD1 / 脂質 / αGalCer / NKT細胞 / TCR / X線結晶構造解析 / 糖脂質 / 抗原提示 / MHCクラスI / 表面プラズモン共鳴 / Saposin / 示差走査熱量測定 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,CD1dによる抗原提示とNatural killer T(NKT)細胞の活性化というイベントを中心として, そこから時間的,空間的に隣接して起こるCD1dへの脂質積載や免疫制御分子(LILRB2)との関係性も含めて,立体構造解析と物理化学解析に立脚するCD1dの分子基盤を構築することを目指している.
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研究成果の概要 |
本研究は、CD1dによる抗原提示とNatural killer T(NKT)細胞の活性化というイベントを中心として、そこから時間的、空間的に隣接して起こるCD1dへの脂質積載や免疫制御分子との関係性も含めて、立体構造解析と物理化学解析に立脚するCD1dの分子基盤を構築することを目的として行った。具体的な成果として、CD1dとαGalCer誘導体との複合体についてX線結晶構造を決定し、CD1dによる抗原認識機構について重要な知見を得た。また、CD1dと免疫細胞受容体などとのタンパク質間相互作用解析を行い、CD1dと他の生命現象に関わる分子との相互作用について理解を深めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、ガン細胞を攻撃するNKT細胞の働きを制御する分子CD1dについて研究を行った。CD1dは脂質と結合した後、NKT細胞に認識されるとNKT細胞が活性化する。本研究ではCD1dと脂質複合体の立体構造解析やCD1dと他の分子との結合の有無などを調べ、CD1dの生体内での機能をより深く理解することに成功した。本研究の成果は、CD1dと脂質の組み合わせによって免疫を制御する可能性を秘めており、将来、患者の免疫力を利用してガンの治療を行うために応用されることを期待している。
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