研究課題/領域番号 |
19K16071
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分43030:機能生物化学関連
|
研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
小谷 哲也 東京工業大学, 生命理工学院, 特任助教 (10724643)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
|
キーワード | オートファジー / 酵母 / オートファゴソーム / 小胞体 / 出芽酵母 / リン酸化 |
研究開始時の研究の概要 |
オートファジーは「オートファゴソーム」と呼ばれる脂質膜で細胞内物質を包み込み、液胞へと運び、分解する機構である。オートファゴソームは扁平な小さな膜が球状に伸張し閉じることで形成されるが、その伸張機構はほとんどわかっていない。最近、Atg2-Atg18タンパク質複合体はオートファゴソーム前駆体をオートファゴソームの膜の供給源と考えられている小胞体に繋ぎとめることが明らかとなった。本研究では、Atg2-Atg18複合体が小胞体に結合する分子機構を明らかにする。さらに、オートファゴソーム前駆体への脂質供給反応を試験管内で再構成し、オートファゴソーム膜の伸張機構の理解を大きく前進させることを目指す。
|
研究成果の概要 |
オートファゴソーム形成に必須のAtg2は脂質輸送活性を持っており、小胞体からオートファゴソーム膜へと脂質を供給していると考えられている。Atg2は常に小胞体と結合しているわけではないため、オートファゴソーム形成時にのみ小胞体と結合できるようになると予想される。しかしAtg2と小胞体との相互作用の制御機構はまだ良くわかっていなかった。本研究ではオートファゴソーム形成の場でAtg2がリン酸化されることで小胞体と相互作用できるようになることを示唆する結果を得た。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでにオートファゴソーム形成に必須のタンパク質の個々の機能は明らかとなりつつある。しかし、それらの機能がどのようにして制御されているのか、また、これらタンパク質群がどのように協調的に働いているかなど、まだ多くの疑問が残されており、オートファゴソーム形成の完全なる理解には至っていない。本研究ではオートファゴソーム形成に必須のAtg2の機能制御機構に関する知見を得た。本研究での結果を基に研究を進めることで、オートファゴソーム形成機構のさらなる理解につながると期待できる。
|