研究課題/領域番号 |
19K16126
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分44010:細胞生物学関連
|
研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
田中 啓雄 帝京大学, 医学部, 助教 (70795905)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 上皮バリア / タイトジャンクション / 細胞間バリア / アピカル / トランスポーター、チャネル / チャネル / トランスポーター |
研究開始時の研究の概要 |
生体は大小様々な区画に分かれ、各区画は、上皮細胞シートによる「上皮バリア」により、内部環境を外部からの摂動に対応させ、種々の生体機能を発揮する。上皮バリアは、タイトジャンクションによる上皮細胞間バリアと上皮細胞アピカル膜のアピカル面バリアで形成され、物質移動の制限と選択的透過を行う。近年、両バリアの機能的な連携が生体機能構築に必要不可欠であることが明らかになりつつある。また、両バリアの機能的連携を標的とした薬剤が臨床試験段階にある一方で、両バリアの連携の分子基盤は不明である。本研究では両バリアの連携機序の分子基盤を明らかにし、上皮バリアシステムの新規構築原理を解明する。
|
研究成果の概要 |
上皮バリアは、タイトジャンクション(TJ)による上皮細胞間バリアと上皮細胞アピカル膜のアピカル面バリアで形成され、物質移動の制限と選択的透過を行う。近年、両バリアの機能的な連携が生体機能構築に必要不可欠であることが明らかになりつつあり、また、アピカル面バリアに存在するトランスポーターによるTJ細胞間バリア制御を標的とした薬剤が臨床試験段階にある。しかしながら、両バリアの連携の分子基盤は不明である。本研究では、TJの裏打ちタンパク質を軸に両バリアの連携機序の分子基盤を明らかにし、上皮バリアシステムの新規構築原理の提示につながった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、両バリアの連携が生体に不可欠であり、その異常は病態に直結することが明らかになりつつある。創薬標的としても注目されている両バリアの連携についての研究は、特にその連携の分子基盤について未開拓領域であり類似研究は存在しない。。分子、細胞、マウス個体レベルで両バリアの連携に着目した本研究は、上皮バリアシステムの構築原理に新局面を開き、多様な疾患に対する新規創薬基盤となることが期待される。
|