研究課題/領域番号 |
19K16130
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分44010:細胞生物学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
山本 真寿 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (70802114)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | オルガネラ / コンタクトサイト / ペルオキシソーム / 小胞体 / オルガネラゾーン / ミトコンドリア |
研究開始時の研究の概要 |
真核細胞内に存在するオルガネラは個々が特化した機能を発揮するだけでなく、お互いが物理的に近接した領域をもち、接触領域を介して協調的に働いていることが分かってきた。その一方で、様々なオルガネラ間の接触領域を形成し維持する分子機構や生理的な意義については不明な点が多い。本研究では申請者が新規に開発したオルガネラ接触領域に特異的に局在する分子を用い、ペルオキシソーム接触領域の形成を担う因子の同定を試みる。同定した因子について培養細胞やモデル生物を用いて機能解析を行い、これら2つの接触領域がもつ生理的な意義を明らかにする。
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研究成果の概要 |
真核細胞内に存在するオルガネラは、独自の機能に特化したコンパートメントであるとともに、他のオルガネラと協調的に働くことで正常な細胞機能を発揮している。このオルガネラ間コミュニケーションに重要な場としてオルガネラ同士が物理的に近接した近接領域(コンタクトサイト)が近年注目されている。その一方で、この近接領域を単離精製するのは技術的に困難であり、形成する分子機構については不明な点が多く残されている。 本研究ではオルガネラ近接領域にタンパク質を標的化する手法を確立し、これを応用することでペルオキシソームと小胞体の近接領域に存在するタンパク質の特異的な標識に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、細胞生物学における近年のトピックのひとつである「オルガネラ・ゾーン」研究これまでににおいて、これまで技術的に困難であったオルガネラ近接領域の単離精製を可能にする技術の確立に成功した。本研究ではペルオキシオームと小胞体の近接領域をモデルに実証を行ったが、原理的には様々なオルガネラ近接領域に応用可能であると考えられる。今後、様々なオルガネラ近接領域の形成機構解明に重要な役割を果たす事が期待される。
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