研究課題/領域番号 |
19K16147
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分44020:発生生物学関連
|
研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
佐藤 夢子 (小林夢子) 帝京大学, 先端総合研究機構, 助教 (00756447)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 核膜蛋白質 / 翻訳後修飾 / TGF-βシグナル伝達 / 翻訳後プロセシング |
研究開始時の研究の概要 |
核膜蛋白質のMAN1は、TGF-βシグナル経路の下流で作用する転写因子のR-Smadと直接的に結合し、TGF-βシグナルを抑制する。しかし、どのようにMAN1自身の活性が制御され、またどのように下流のシグナル経路を制御するのか、詳細な分子機構は明らかにされていない。 本研究では、MAN1の翻訳後制御、とくに酵素的切断(プロセシング)機構の実態を明らかにすることを目的とする。加えて、プロセシング後のMAN1とR-Smad間の相互作用、及びTGF-βシグナルの標的遺伝子への影響を調べることで、TGF-βシグナル経路における新たなMAN1の活性制御メカニズムを見出す。
|
研究成果の概要 |
核内膜蛋白質のMAN1は、TGF-βファミリーのシグナル経路下流で作用する転写因子のR-Smadsと結合し、シグナル伝達を抑制する。本解析によって、MAN1蛋白質のリン酸化修飾と、アクチビンによるMAN1の細胞内局在変化が示された。加えて、アクチビン処理によってMAN1が転写レベルでも抑制されることが示された。以上の解析により、MAN1自身がTGF-β/アクチビンによって多様な制御を受けることが示唆され、TGF-βシグナル制御機構を理解する上での新たな手がかりが得られた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、TGF-βシグナル伝達を負に制御するMAN1自身が、TGF-β/アクチビンによって制御を受けることを示しており、多様なTGF-βシグナル伝達様式の一端の解明に繋がると考えられ、学術的意義が高い。また、TGF-β/アクチビンによる核膜蛋白質の輸送制御や核のリモデリングが予想され、核膜の性質変化がもたらす細胞外シグナル応答や組織分化への影響について、次の展開が期待される。
|