研究課題/領域番号 |
19K16257
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分46010:神経科学一般関連
|
研究機関 | 北海道大学 (2020-2021) 名古屋大学 (2019) |
研究代表者 |
森本 菜央 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 助教 (30762249)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
|
キーワード | ショウジョウバエ / セロトニン / 持続行動 / 聴覚 / 求愛歌 / 神経科学 / 行動持続 / 応答行動時間 / 求愛 / 価値判断 |
研究開始時の研究の概要 |
動物は、刺激への価値判断に応じて、応答行動を調節する。これを可能にする神経機構は部分的には明らかになってはいるものの、応答行動の量や時間をダイナミックに調節する機構の全容は不明であった。申請者は、独自に確立したショウジョウバエでのスクリーニングにて、セロトニンが時系列での出力行動調節に強く関与することを見出した。そこで、本研究では、この系を用いて、セロトニンが作用する細胞を単一細胞レベルで同定し、その活動性を解析することで、セロトニンが複数の時間スケールにおいて、出力行動を調節する動作原理を解明する。
|
研究成果の概要 |
動物は、環境から受け取る情報に対し、価値判断を行い、情報への応答行動を調節していると考えられるが、その神経機構はほとんど未解明であった。本研究課題では、研究代表者がショウジョウバエの聴覚応答行動の系にて独自に見出した、応答行動の量や時間の調節にセロトニンが関与するという予備的な知見をもとにして、セロトニン作動性細胞集団およびその作用点細胞を同定することに成功した。これにより、出力行動を調節するセロトニン神経回路の一端を明らかになった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
セロトニンによる神経伝達調節はショウジョウバエ以外にも動物で広く使われているため、本研究にて明らかになったセロトニンの役割は、神経科学一般に還元できるものであり、哺乳類におけるセロトニンの役割の理解にも貢献するものである。また、セロトニンが関連すると考えられる精神疾患も多く知られており、本研究は医学・創薬的な観点からも意義のあるものであると考えられる。
|