研究課題/領域番号 |
19K16269
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分46010:神経科学一般関連
|
研究機関 | 生理学研究所 |
研究代表者 |
宮崎 裕理 生理学研究所, 分子細胞生理研究領域, 特任助教 (70837260)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 知的障害 / 脳神経疾患 / LGI3 / 分泌蛋白質 / LGIファミリー遺伝子 / 分泌タンパク質 / 神経疾患関連遺伝子 / 脳内分泌蛋白質 / プロテオミクス |
研究開始時の研究の概要 |
脳神経疾患の病態を理解する上で、疾患の原因遺伝子産物の機能を明らかにすることは極めて重要である。本研究では、その機能異常が家族性の知的障害の発症に関連すると考えられる機能未知の脳内分泌蛋白質LGI3に着目し、その生理機能を明らかにすることを目的とする。本研究を通して、LGI3の機能不全を原因とする脳機能異常の分子基盤の解明を目指す。
|
研究成果の概要 |
LGIファミリータンパク質(LGI1-4)の機能不全は種々の神経疾患を引き起こすことが知られている。LGIファミリーの中でもLGI3については生理機能が十分に理解されていなかったが、近年にLGI3遺伝子変異と知的障害発症の関連性が報告され、その重要性が示唆された。本研究では、LGI3の生理的機能を理解し、LGI3の機能不全が脳機能異常を引き起こす機序を解明することを目指した。脳内におけるLGI3の詳細な局在を明らかにするとともに、LGI3の生理機能に重要であると予測される相互作用タンパク質群を網羅的に同定した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
LGI3遺伝子変異と知的障害発症との関連性から、LGI3タンパク質の生理的な役割を明らかにすることは大変重要である。本研究で得られたLGI3の詳細な脳内局在や結合タンパク質等の情報は、その機能を理解するための有用な知見であり、LGI3の機能不全が引き起こす病態を明らかにするための基礎となる研究成果である。また、ファミリータンパク質LGI1の受容体であるADAM22遺伝子変異と知的障害を含む重度の脳症発症との関連性についても研究を行い、ADAM22遺伝子変異が様々な機序でタンパク質機能不全を引き起こし、疾患発症に寄与する可能性を報告した。
|