研究課題/領域番号 |
19K16278
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分46020:神経形態学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
久保 怜香 広島大学, 医系科学研究科(医), 助教 (20835962)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 体性感覚 / 小脳 / 神経回路 / 触覚 |
研究開始時の研究の概要 |
触覚などの体性感覚情報は大脳皮質に伝達され、周りの環境を把握し、相応した行動・運動を行うために活用される。体性感覚情報は大脳皮質以外の脳領域にも伝達されるが、その伝達経路や機能的意義については不明な点が多い。本研究では、口辺ヒゲ領域から小脳への触覚信号伝達経路、特に、最近のマウスを用いた研究により見出した、大脳皮質を経由せずに視床―中脳領域area parafascicularis prerubralis(PfPr)で中継される触覚信号経路(Kubo et al., 2018)を主要な研究対象として取り上げ、触覚信号経路の同定と、動物の運動・行動との関連性を含む機能的意義の解明を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、マウスの口辺ヒゲ領域から小脳への体性感覚信号伝達経路の同定を目的に、研究を遂行した。その結果、これまで詳細な経路が不明であった口辺ヒゲ領域から大脳皮質をまわって橋を介して小脳に伝達する経路に、中継核として視床―中脳領域area parafascicularis prerubralis(PfPr)と橋灰白質が含まれることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
体性感覚情報処理過程において、大脳皮質への信号伝達経路はセントラル・パスウェイであり、多くの研究が展開されているが、皮質下の脳領域への信号伝達経路については、不明な点が多かった。本研究では、体性感覚信号伝達経路に様々な中脳領域が関与することを初めて見出した。この成果により、未だ明らかになっていない皮質下における感覚情報処理の役割の解明に繋がることが期待される。
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