研究課題/領域番号 |
19K16312
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47010:薬系化学および創薬科学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
小早川 拓也 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 助教 (30801526)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | ペプチドミメティック / クロロアルケン型ジペプチドイソスター / アミロイドβ / 収束的合成 / Fmoc-固相合成法 / アミロイドβペプチド / 環状ペプチド / 中分子創薬 |
研究開始時の研究の概要 |
アルツハイマー病の発症はアミロイドβペプチド(Aβ)の凝集に伴う神経毒性によるものが有力視されており、凝集阻害可能なペプチド性リード化合物も報告されているが、現在までにペプチドを起源とした機能性分子の創製には至っていない。 この状況下、申請者はペプチドの構造解析、機能維持および向上を指向したペプチドミメ ティック(クロロアルケン型ジペプチドイソスター: CADI)を世界に先駆けて報告してい る。この研究成果を踏まえて、本研究ではAβに対して、CADIをケミカルツールとすることで、Aβの凝集機構の解明を試みる。また、ここで得られた知見を基盤にペプチドを起源とした新規のAβ凝集阻害剤の創製を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究成果はクロロアルケン型ペプチドミメティックの効率的に合成できる方法論の確立を行った。具体的には、Evans syn aldol反応と市川アリルシアナート転位を鍵反応とすることで、目的とするCADIを短工程にて合成することに成功した。 さらに、アルツハイマー型認知症の原因物質のひとつであるアミロイドペプチドに対する高い凝集阻害活性を有することを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果はこれまで滞っていたペプチドミ医薬品を加速させる戦略ツールを提供するものである。 さらに、クロロアルケン型ペプチドミメティックの有効性として、アルツハイマー型認知症の原因とされるアミロイドβの凝集を阻害することも明らかとしている。本成果はアルツハイマー型認知症に限らず、種々の疾患に対するペプチドミメティックの有効性を示すものであり、今後のペプチド創薬に貢献するものである。
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