研究課題/領域番号 |
19K16325
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47010:薬系化学および創薬科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
堂浦 智裕 名古屋大学, 工学研究科, 助教 (00745226)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | ケモジェネティクス / リガンド / 受容体 / GPCR / 化学遺伝学 / アロステリックモジュレーター / アロステリックリガンド / ケミカルバイオロジー / Bump x Bump approach / ネガティブアロステリックモジュレーター / 代謝型グルタミン酸受容体 / Gタンパク質共役型受容体 / 分子標的薬 / 薬物複合体 / メディシナルケミストリー / ドラッグデリバリーシステム / ドラッグデザイン |
研究開始時の研究の概要 |
スニチニブはがん組織に過剰発現している受容体型チロシンキナーゼを阻害する分子標的薬です。本研究では、スニチニブが受容体型チロシンキナーゼを過剰発現しているがん組織に集積しやすい性質を利用して、がん組織に選択的に集積してチロシンキナーゼ阻害作用と細胞傷害作用の2つの作用機序により相乗的な薬効を発揮する分子標的薬複合体の開発を目指します。
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研究成果の概要 |
チロシンキナーゼ阻害剤は標的分子への選択性が高い分子標的薬として知られるが、受容体チロシンキナーゼにほぼ共通するATP結合部位に結合するため、チロシンキナーゼ間での選択性はあまり高くない。そのためリガンドとタンパク質の選択性を高める観点から化学遺伝学(ケモジェネティクス)に着目し、野生型受容体のみ阻害し、変異型受容体は阻害しないリガンドの開発研究を実施した。その結果、複数のGタンパク質共役型受容体(GPCR)に対して上記のリガンドを見出すことに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
リガンドの標的タンパク質への選択性を高めることは、細胞や生物個体のような多様なタンパク質が存在する環境中で特定タンパク質の機能を制御することを可能にするため、脳機能のような複雑な生命機能の解明につながる。また、リガンドの標的タンパク質への選択性の向上は薬の薬物標的への選択性の向上につながるため、創薬の観点からも重要な知見であると言える。
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