研究課題/領域番号 |
19K16354
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 山陽小野田市立山口東京理科大学 |
研究代表者 |
告 恭史郎 山陽小野田市立山口東京理科大学, 薬学部, 助教 (40825121)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ゼブラフィッシュ / 脂質 / プロスタグランジン / 再生医療 / GPCR / 再生 / 脂質メディエーター / 発生 / 初期発生 / リンパ管形成 |
研究開始時の研究の概要 |
プロスタグランジン(PG)の合成阻害剤である非ステロイド性抗炎症薬は、世界中で汎用されている一方、胎児の初期発生に対して様々な毒性を発揮する。このことから、PGは胚の初期発生に重要な役割を持つことが示唆されるが、その詳細はほとんど不明である。申請者らはこれまで、PGの初期発生作用を解明すべく初期発生や器官再生の研究の有用なツールであるゼブラフィッシュをモデル生物とした PG研究のための薬理学的、遺伝学的研究基盤を確立してきた。本研究では、PG受容体欠損ゼブラフィッシュ系統を用いて、PGの初期発生作用と、近年注目されているPGの再生作用の全容解明への応用を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、プロスタグランジン(PG)受容体欠損ゼブラフィッシュ系統の網羅的解析を行い、PGE2-EP3受容体経路が静脈内皮細胞におけるリンパ管分化因子の発現誘導を介してリンパ管分化を促進していることを明らかにした。また、腎発生、性腺発生に重要な受容体経路も見出しており、現在、詳細な解析を行なっている。さらに、PGと類縁の脂質メディエーターが器官再生に関与している可能性を見出し、現在、責任受容体の同定、生化学的性状解析を進めている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、これまでほとんど明らかにされていなかったPGの初期発生作用の分子機構を解明したものであり、学術的意義が大きい。本研究は、NSAIDsの適正使用や脂質メディエーターを用いた再生医療の基盤となるものであり、社会的意義も大きいと考えられる。
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