研究課題/領域番号 |
19K16355
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 北海道科学大学 |
研究代表者 |
伊藤 萌子 北海道科学大学, 薬学部, 講師 (60711827)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | アデノシンデアミナーゼ / 乳汁 / 母乳 |
研究開始時の研究の概要 |
母乳中には成長因子や免疫調節因子など多種多様な生理活性物質が含まれ、直接または間接的に消化管粘膜の増殖・成熟を促す。母乳中には機能未知の成分が未だ多く、新生児期の消化管の発達と母乳栄養の関連は十分に解明されていない。 アデノシンデアミナーゼ(ADA)2は、アデノシンをイノシンに非可逆的に脱アミノ化する酵素である。本研究は、母乳中の新しい生理活性成分であるADA2の生理的意義を解明することを目的として、その産生メカニズムと消化管機能の成熟に及ぼす影響を調べる。本研究の成果は、今後の母乳成分の研究の発展に寄与することが期待される。
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研究成果の概要 |
母乳には多種多様な生理活性物質が含まれ、直接的または間接的に新生児の成熟に関与する。近年、母乳の新規タンパク質が数多く発見されているが、アデノシンをイノシンに非可逆的に脱アミノ化する酵素群として知られるアデノシンデアミナーゼ(ADA)アイソザイムは網羅的解析から同定されていない。本研究では、ADAの既知の化学的性質を利用して得た乳清粗精製サンプルの半定量的解析により、乳清中のADA1、ADA2をそれぞれ検出し、ADAアイソザイム別の酵素活性測定法により産後1週間におけるADAの活性変化を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
母乳がADAアイソザイムを含有することが示唆され、初乳における高い活性は新生児期におけるADAの特異的役割が推測されるものである。ADA-related growth factorに属するADA2はヒトでは分布が限定的であるが、乳清中に継続して検出されたことでADA2の分布組織としての新たな知見が得られた。
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