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TMEPAIファミリーによるYAP抑制機構の解明: 悪性中皮腫根治を目指して

研究課題

研究課題/領域番号 19K16360
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
研究機関昭和薬科大学

研究代表者

中野 なおこ  昭和薬科大学, 薬学部, 助教 (50733218)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワードTMEPAIファミリー / TMEPAI / C18ORF1 / YAP / 悪性中皮腫
研究開始時の研究の概要

本研究は、がん遺伝子として知られている転写コアクチベーターであるYAPの活性を抑制する分子機構の解明を目的としている。申請者はTMEPAIファミリーがYAPの活性を抑制する可能性を示唆する結果を得ていることから、TMEPAIファミリーによるYAP活性抑制メカニズムを検討する。また、YAPの活性化が報告されている悪性中皮腫細胞を用いて、TMEPAIファミリーにより腫瘍形成能が抑制出来る可能性を検討する。

研究成果の概要

悪性中皮腫において活性化が報告されているYAPとTGF-βシグナルをTMEPAIファミリー分子 (特にC18ORF1) によって抑制できる結果を得ていたことから、その抑制メカニズムを明らかにすることを目的として検討を行ったが、詳細な分子機構の解明までは至らなかった。しかしながら、YAPの活性化が報告されている悪性中皮腫細胞にC18ORF1を高発現させると細胞増殖能や軟寒天培地によるコロニー形成能を抑制できるなどの結果が得られたことから、TMEPAIファミリーが悪性中皮腫の腫瘍形成能を抑制できる可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

悪性中皮腫細胞にC18ORF1を高発現させると、細胞増殖能が抑制された。また、軟寒天培地を用いたコロニー形成アッセイにおいてもC18ORF1を高発現させることによって悪性中皮腫細胞によるコロニー形成能が抑制された。これらの結果は、C18ORF1によって悪性中皮腫細胞の進展を抑制できる可能性を示唆している。したがって、C18ORF1によるYAP活性抑制メカニズムを明らかにできれば、YAPの活性化が報告されている悪性中皮腫だけでなく、他のYAPの活性化が原因となっている疾患に対する新規治療薬の開発の礎となる。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Narciclasine is a novel YAP inhibitor that disturbs interaction between YAP and TEAD42021

    • 著者名/発表者名
      Rie Kawamoto, Naoko Nakano, Haruka Ishikawaa, Etsu Tashiroa, Waka Nagano, Keigo Sano, Miki Irie, Mariko Ikuta, Fukuko Kishi, Takahisa Nakane, Mikihiko Naito, Susumu Itoh
    • 雑誌名

      BBA advances

      巻: 1 ページ: 100008-100008

    • DOI

      10.1016/j.bbadva.2021.100008

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] がん遺伝子YAPタンパク質を分解する抗がん剤開発2020

    • 著者名/発表者名
      中野 なおこ
    • 学会等名
      第24回日本がん分子標的治療学会学術集会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2022-01-27  

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