研究課題/領域番号 |
19K16367
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 公益財団法人東京都医学総合研究所 |
研究代表者 |
楊 其駿 公益財団法人東京都医学総合研究所, ゲノム医科学研究分野, 研究員 (80792647)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | Claspin / serum stimulation / PI3 kinase / PDK1 / mTOR / ISR / ストレス応答 / 仲介分子 / 複製ストレス / 血清飢餓 |
研究開始時の研究の概要 |
ストレス応答は細胞の増殖、生存において最も重要な生体反応の一つである。各種のストレスにより誘導される細胞応答に関して詳細な研究がこれまでされてきたが、これらの細胞応答がどのようにクロストークし、統合的に細胞増殖、生存を制御するかは未解明である。Claspinを介したストレス応答機構の詳細な解析により、種々のストレスに対して細胞が異なる細胞応答反応を連動させ、細胞の増殖・生存を統合的・協調的に制御するメカニズムが示唆された。このメカニズムの解明は、ストレス応答分子機構の中枢を担う新規原理の発見につながることが期待され、細胞のストレス応答反応に新しい概念をもたらす可能性がある。
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研究成果の概要 |
本研究では、Claspinが血清飢餓、酸化、浸透圧、低酸素、温度変化、細菌感染、核小体ストレス、小胞体ストレスなどの生体ストレスに対する細胞応答における役割を解明し、これらのストレス応答と複製ストレス応答経路の相互作用を明らかにする。Claspinが、種々の生体ストレスによるChk1の活性化に重要な役割を果たすことを見出した。特に高温に対する反応では、ISR特にGCN2キナーゼがClaspin-Chk1の活性化制御に重要な働きを示す。また、血清飢餓からの成長再開時のPI3K-PDK1-mTORの活性化におけるClaspinの新しい役割を特定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この発見は新規性が高く、今後独創的な研究が期待される。Claspinを介したストレス応答機構の詳細な解析により、種々のストレスに対して細胞が異なる細胞応答反応を連動させ、細胞の増殖・生存を統合的・協調的に制御するメカニズムが解明され、ストレス応答分子機構の中枢を担う新規原理の発見につながることが期待される。本研究の成果は、細胞のストレス応答反応に新しい概念をもたらすであろう。
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