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酸性雲霧林及びアルカリ性湖由来微生物からの新規シデロフォアの探索と生合成の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K16392
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分47050:環境および天然医薬資源学関連
研究機関富山大学

研究代表者

WONG CHINPIOW  富山大学, 学術研究部薬学・和漢系, 助教 (10816226)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
キーワード生物活性化合物 / シデロフォア / 生合成
研究開始時の研究の概要

シデロフォアは,一部の微生物が,呼吸やDNA合成等の生命維持に不可欠な鉄分を体内に取り組むために生産する化合物である。本化合物は,鉄と極めて高い親和性を有するため,鉄過剰症に対する治療や新規抗生物質の開発に用いられている。本研究では,特殊な環境下に生育する微生物から,シデロフォアを単離することで,新規医薬品の開発に有望なあらたな新規シデロフォアを入手することを目的とする。また,シデロフォアは,多くの病原体が生産するものでもある。そこで,本研究では,生合成経路に着目した新規医薬品の開発を指向し,得られたシデロフォアの生合成経路の解明にも取り組む。

研究成果の概要

マレーシア・ブリンチャンにある酸性雲霧林とマレーシア・ペナン州にあるケラカットビーチ湖の土壌から,57種類の放線菌及び好酸性グラム陰性桿菌を単離し,このうちの4種類が放線菌Streptomyces koyangensis,S. lavendulae,S. atratus及びS. miharaensiであること,及び1種類はプロテオバクテリアBurkholderia rinojensisであることを明らかにした。さらに,S. miharaensi由来メタノール抽出液から生物活性成分の単離を試みた結果,強力な細胞毒性を示すことが報告されているエキノマイシンとFD-991を得ることができた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

科学技術が格段に進歩した今日にあっても,医薬品の60%は未だ天然物の化学構造由来である。多剤耐性株に有効な抗生物質の早期開発等が求められる現代にあって,未知の天然生物活性物質を見い出して創薬へと展開していくことは,医薬品開発を進めるうえで極めて重要な位置を占める。今回我々は,マレーシアの土壌由来微生物が生産する化合物を調査することで,マレーシア産微生物の中には,強力な細胞毒性を示すエキノマイシンとFD-991を生産するものがいることを明らかにした。さらなる調査により,これまでに例のない新たな創薬シードが得られることが期待される。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 国際共同研究 (1件)

  • [国際共同研究] マレーシア国際イスラム大学(マレーシア)

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2022-01-27  

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