研究課題/領域番号 |
19K16402
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47050:環境および天然医薬資源学関連
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研究機関 | 徳島文理大学 |
研究代表者 |
米山 達朗 徳島文理大学, 薬学部, 助教 (30825675)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | コルクタケ / 担子菌 / オレアナン型トリテルペン / 生合成遺伝子 / β-アミリン / トリテルペノイド生合成 / シーケンス解析 / β-アミリン合成酵素 / シトクロムP450 / コフキサルノコシカケ / 真菌由来オレアナン型トリテルペン |
研究開始時の研究の概要 |
コフキサルノコシカケ Ganoderma applanatumはマンネンタケ科の担子菌であり、子実体にはオレアナン型トリテルペン類を含む事が知られている。この化合物群は多様な生物活性を示すが菌類からの単離報告は稀であり、生合成遺伝子に関する報告はない。 この事から本研究では、本菌の生合成遺伝子を探索しその同定・機能解析を行う事でオレアナン型トリテルペンを修飾する新たな生合成遺伝子の発見を目指す。 さらに得られた酵素群とこれまでに発見した関連酵素を組み合わせる事で新たな化合物群を創出し、薬用資源としての活用を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では.真菌の一種である担子菌類,すなわちきのこの有する多様な二次代謝産物の獲得とその生合成に関わる生合成遺伝子を用いた新たな化合物の創出を目的として,真菌類の代謝物としては珍しいオレアナン型トリテルペン類に着目し代謝物の構造解析および生合成遺伝子の探索を行なった.その結果,コルクタケ Fuscoporia torulosaの子実体より,2種の新規化合物を含む11種の化合物を単離するとともに,コルクタケのゲノム遺伝子ライブラリーを構築しその解析を行なった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
古来より植物やきのこなどの天然物は薬用資源として利用され,現在の創薬の基礎となっているが,本研究においてコルクタケより単離された新規化合物についても創薬資源や研究試薬としての発展が期待される.また,本研究で樹立された菌株の培養物を分析した結果,これまで真菌類では生合成が確認されていなかったβ-amyrinが検出された.これまでの通説を覆す結果が得られたことから今後さらなる遺伝子情報解析により期待される新規生合成遺伝子の発見が多様な創薬資源の獲得につながると考えられる.
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