研究課題/領域番号 |
19K16410
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
石田 卓矢 浜松医科大学, 医学部附属病院, 薬剤主任 (10810616)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | フェンタニル / インターロイキン-6 / インターロイキン-4 / インターロイキン-1β / がん性疼痛 / IL-6 / IL-1β / IL-4 / インターロイキン |
研究開始時の研究の概要 |
がん性疼痛において、血液中のサイトカインであるインターロイキン(IL)-1βやIL-4濃度の上昇がオピオイドμ1受容体の結合能やmRNAの発現量に影響を与えることが報告されている。また、IL-6濃度の上昇により一部の薬物代謝酵素の活性低下を引き起こすことが知られている。これまで、オピオイド鎮痛薬の鎮痛効果の個体間差の要因については、薬物代謝酵素、薬物輸送担体やオピオイドμ1受容体の遺伝子変異を含む個人に不変的な因子に関する報告が多くなされてきた。本研究では病態の進行に伴い継時的に変動しうる血液中のIL濃度がオピオイド鎮痛薬であるフェンタニル貼付剤の鎮痛効果に及ぼす影響を明らかにする。
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研究成果の概要 |
血液中のサイトカインであるインターロイキン(IL)濃度の上昇がオピオイド受容体の結合能やI薬物代謝能に影響を与えることが報告されている。本研究ではIL濃度がフェンタニル貼付剤の鎮痛効果に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。 浜松医科大学附属病院にてフェンタニル貼付剤の投与を受けた患者34名を対象に解析を行った。カルテ記載より鎮痛効果の状況について情報収集を行い、IL-1β、IL-4、IL-6濃度の測定を行った。本研究では、鎮痛効果とIL-1βおよびIL-4濃度との間に関係性は認められなかった。血液中のフェンタニル濃度、IL-6濃度とがん悪液質の進行度の間にも関係性は見られなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
フェンタニル貼付剤の鎮痛効果に対するIL-1β、IL-4およびIL-6の影響を明らかにすることで、血液中のIL-1β、IL-4およびIL-6濃度の個体間差を考慮したフェンタニル貼付剤の使用指針の確立に寄与する情報を提供することが期待されたが、現時点では十分な成果は得られていない。
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