研究課題/領域番号 |
19K16421
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
|
研究機関 | 千葉科学大学 |
研究代表者 |
高橋 正人 千葉科学大学, 薬学部, 助教 (40738770)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | プロドラッグ / 加水分解酵素 / 生体機能利用 / 薬学 / 有機化学 / 水溶性 |
研究開始時の研究の概要 |
薬にとって水溶性の低下は、経口剤の生物学的利用能を低下させるだけでなく、注射剤としての使用にも大きな制限を与える。本研究では、薬の水溶性を改善するための方法として、オキシアルキルエステル型の新規「水溶性プロドラッグ修飾基」の開発を目的とする。具体的には、溶液のpHが変化することで水溶性が低下する薬を対象に、中性域を含む広範囲のpHの水溶液に溶解し、体内で効率良く代謝活性化されるプロドラッグの開発を行う。
|
研究成果の概要 |
本研究では、エステル型およびアミド型プロドラッグの代謝活性化に重要な役割を果たす加水分解酵素の性質を利用し、水溶性プロドラッグ修飾基を開発した。具体的には、中性域を含む幅広いpHの水溶液に溶解し、親化合物の構造に影響されることなく代謝的に活性化される修飾基を調査した。フェニトインを親化合物として使用し、ジカルボン酸型修飾基を導入することにより、中性水溶液に溶解し、ヒト肝ミクロソームで代謝活性化しやすいプロドラッグを合成しました。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
薬にとって水溶性の低下は、経口剤の吸収率に影響を与えるだけでなく、注射剤としての使用にも大きな制限を与える。水溶性を向上させるために、最近では、多くの化合物に適応可能なプロドラッグ化法が盛んに研究されているが、水溶性が改善できたとしても、生体内での代謝活性化に失敗してしまうケースが多く存在する。本研究では、代謝活性化の問題を解決すべく、酵素の基質特異性を考慮して水溶性修飾基を合成した。この水溶性修飾基をフェニトインに導入することで、安定かつ中性溶液中で溶解するプロドラッグを開発した。
|