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切迫流・早産治療薬リトドリンの新生児低血糖症を回避するための新たな投与設計の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K16423
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分47060:医療薬学関連
研究機関城西大学 (2022)
星薬科大学 (2019-2021)

研究代表者

北岡 諭  城西大学, 薬学部, 助教 (50824778)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワードリトドリン / 薬物動態 / 胎児移行性 / 鏡像異性体 / 切迫流・早産 / 胎児 / 胎児移行 / 胎児薬物動態 / 切迫早産 / 新生児低血糖症 / インスリン
研究開始時の研究の概要

妊娠中の薬物治療では、母体への治療効果を担保しつつ、薬物が胎児に移行しないことが最も理想的である。しかしながら、現在使用されているほとんどの医薬品が血液-胎盤関門を介して胎児に移行するのにもかかわらず、胎児に移行した薬物の動態は明らかになっていないのが現状であり、切迫早産治療薬リトドリンも例外ではない。そこで本研究課題では、リトドリンの胎児に対する直接的な影響の有無を解明するために、胎児に移行したリトドリンはどの組織に、どの程度移行するのかを明らかにし、従来、高頻度で生じていた新生児低血糖症の発症頻度を低下させるリトドリンの新たな投与計画を確立することを目的とする。

研究成果の概要

本研究では、切迫流・早産の治療薬(±)- リトドリンを妊娠中期のマウスに尾静脈内投与した際の、母体内薬物動態及び母体から胎児への移行性を解析した。その結果、鏡像異性体間で投与直後より母体内血中濃度に差の生じることや、AUCinf、Vdαにも有意差があること等、薬物動態学的特性に違いのあることを明らかにした。一方で、胎児内リトドリン量の経時変化を解析したところ、母体血中とは異なるパターンを示すことが明らかとなった。これらの知見は、より低用量で治療可能な製剤、胎児の有害事象発現リスクを低下させる製剤、あるいはその両方を実現する新規リトドリン製剤の開発の一助になるものと期待される。

研究成果の学術的意義や社会的意義

リトドリンは切迫流・早産の第一選択薬であり、長年にわたって臨床現場で使用されてきた。しかしながら、近年の研究は、妊娠中のリトドリンの使用が新生児に有害事象発現のリスクに関連することを示唆した。このような中、本研究はリトドリンの母体内及び胎児内における薬物動態学的特性において、鏡像異性体間で差のあることを明らかにした。すでにリトドリンの平滑筋弛緩作用には鏡像異性体間で差のあることが報告されていることから、本研究成果と統合的に評価することで、より低用量で治療可能であり、胎児への影響の少ない新たなリトドリン製剤の開発につながることが期待される。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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