研究課題/領域番号 |
19K16464
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
小島 穂菜美 武庫川女子大学, 薬学部, 助教 (20779243)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | バイオセンサ / 苦味受容体 / 味覚 |
研究開始時の研究の概要 |
従来の味覚センサは、生体膜を模倣した人工脂質膜を味物質の受容部に用いており、全ての医薬品の苦味を測定できていないことが課題となっている。苦味物質は苦味受容体と結合することで細胞内の情報伝達系が活性化し、神経伝達されることで苦味を感じる。そこで本研究では、従来の味覚センサと比べてヒトの味受容反応により近づけるため、導電性高分子を用いたゲル膜上にヒトの苦味受容体および膜電位依存性プロトンチャネル共発現細胞を固定化したセンサ膜を作製し、細胞内の電位の評価に利用する。さらに、この新規バイオセンサで苦味を評価することで、苦味抑制技術の発展に貢献し、患者の服薬コンプライアンス、QOLの向上を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究ではヒトの味受容反応により近づけることを目的にヒト苦味受容細胞を用いたバイオセンサの開発に取り組んだ。 HEK293細胞にhTAS2RとしてTAS2R10およびTAS2R14の遺伝子配列を持つプラスミドベクターをトランスフェクションし、安定的な培養細胞を樹立した。また、センサチップの基盤として既存の高分子支持体であるポリ塩化ビニルを用い、支持体の電導性を高めるために酸化鉄を含有させた支持体を製作した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
苦味物質によっては従来の味覚センサと反応しにくい物質も存在するため、ヒト官能試験の実施が不可欠であり、その試験結果と味覚センサの測定結果との相関性を考慮することが必要である。しかし、倫理的な観点から、ヒト官能試験を行うことのできない医薬品や新規開発医薬品などが存在するため、新規バイオセンサはヒト官能試験の代替法としても利用可能である。
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