研究課題/領域番号 |
19K16471
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分48010:解剖学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
川岸 将彦 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (60323606)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 細胞骨格 / 螢光相関分光 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、回転拡散係数を利用した螢光相関分光法(Fluorescence Correlation Spectroscopy,FCS)により、細胞骨骼蛋白分子の重合の過程を観察する事を目的とする。重合制禦において特に重要だと考える重合開始、および重合早期の過程を溶液中で観察する実験を行う。更に相互作用する蛋白や薬剤やなどが重合に与える影響を、溶液中で観測する実験を行い、重合制禦の仕組みに関する知見を得ることを目指す。
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研究成果の概要 |
本研究は、回転拡散を利用した螢光相関分光法により、細胞骨格蛋白分子の重合を観察する事を目的とする。回転拡散は、並進拡散に比べて分子量の変化に敏感なので、それを利用した螢光相関分光法は、対象分子の変化を鋭敏に、しかも溶液の中で観察出来る。本研究費で高速の光子検出器を購入して、測定光学系を更新することが出来た。実験中の課題から、有限時間測定での回転拡散の推定のバイアスの補正法を作り、又、測定試料の状態変化によって生じる回転拡散の変化を検出するための種々の条件を求め、現在論文発表の準備を進めている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
螢光偏光を利用して回転拡散を計測する螢光相関分光法は、従来の並進拡散のみを使った方法よりも、分子量の変化を鋭敏に、しかも溶液の中で直接に計測する事が出来る利点がある。しかし、測定の複雑さや時間の長さのため、あまり広く使われていなかった。本研究の成果は、短かい測定時間の際のバイアスや精度を補正する方法を提示することで、測定をしやすくする意義を持つ。これは、この測定法を検査などに応用する基盤になりうるものである。
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