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唾液腺発生時における細胞間接着分子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 19K16475
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分48010:解剖学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

北山 美登里 (吉田)  神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (20636427)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワードcell adhesion molecules / nectin / submandibular gland / submandibular glands / 口腔乾燥症 / 唾液腺 / 細胞間接着分子 / Nectin-1
研究開始時の研究の概要

口腔乾燥症は難治性疾患の一つであり、疾患特異的な治療法は開発されていない。投与薬剤の副作用、口呼吸、シェーグレン症候群、放射腺治療の後遺症、老化、糖尿病、更年期障害などが原因とされ、誰にでも起こりうる身近な疾患である。唾液分泌機能の低下は様々な臨床症状を引き起こし著しいQOLの低下を招く。対処療法が治療の主体であり、唾液分泌の回復や唾液腺の再生に関する研究は重要である。本研究では、組織・器官の構造と機能を形成・維持し、シグナル伝達に関与する細胞間接着分子ネクチンに着目し、唾液腺の発生・維持におけるこれらの機能を分子レベルで解明し、再生医療の進歩に貢献したいと考える。

研究成果の概要

マウスの顎下腺において細胞間接着分子であるネクチン-1を欠損するとサイズの縮小、腺房構造異常やアミラーゼ分泌低下を認めた。ネクチン-2, -3を欠損したマウスでは顎下腺サイズに変化を認めなかったが、ネクチン-3の欠損マウスではネクチン-1欠損マウスと同様にアミラーゼ分泌低下を認めた。この結果より、顎下腺の形態形成および機能維持のためにネクチン-1が関与している可能性が強く示唆された。これまでに、唾液腺の発生・維持にはFGF関与が報告されている。FGFRのシグナル伝達経路の活性制御にネクチン-1が関与する可能性が十分に考えられ、特にFGFR1がネクチン-1と密接に関わっている可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

口腔乾燥症は難治性疾患であり、疾患特異的な治療法がない。投与薬剤の副作用、口呼吸、シェーグレン症候群、放射線治療の後遺症、老化、糖尿病、更年期障害などにより引き起こされる身近な疾患である。唾液分泌能の低下はう蝕、細菌感染、咀嚼機能障害、嚥下機能障害、味覚障害、口臭、歯周病、舌痛症などの臨床症状や著しいQOLの低下を招く。これまでに様々な細胞接着分子欠損マウスで唾液腺の形成異常が報告されているが、その発症メカニズムは解明されていない。本研究では、細胞間接着分子ネクチンに着目し、唾液腺の発生・維持におけるこれらの機能を分子レベルで解明し、再生医療の進歩に貢献したい。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2022-01-27  

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