研究課題/領域番号 |
19K16600
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49030:実験病理学関連
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
鈴木 一正 千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (40835089)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
|
キーワード | 乾癬 / ケラチノサイト / NF-kB1 / Imiquiod / Imiquimod / NFk-B |
研究開始時の研究の概要 |
乾癬は、本邦で約40万人の患者が存在する慢性の炎症性角化症であり、代表的なTh17細胞性疾患と考えられている。TNF-A、IL-12/23p40、IL-17Aなどを標的とした生物学的製剤の開発により治療成績は向上したが、一部の患者は治療抵抗性であり、治療中断後の再燃率も高く、さらなる治療戦略の確立が急務である。 本申請研究では、ケラチノサイトにおけるIL-17-NF-kBシグナルを解析し、NF-kBが発現誘導し乾癬の病態形成に寄与する分子機構の同定を目指す。本研究により乾癬の病態解明とともに、新規治療法開発に向けた基盤が確立される。
|
研究成果の概要 |
乾癬の病態形成では、ケラチノサイトへのIL-17A刺激が重要であるが、ケラチノサイト内IL-17Aシグナルについては不明な点が多い。 本研究者は乾癬の疾患感受性遺伝子でありIL-17Aシグナルの下流分子であるNF-kB1に注目し、NF-kB1欠損マウスにおけるImiquimod誘導性乾癬様皮膚炎を解析し、NF-kB1欠損マウスでは乾癬様皮膚炎が減弱することを見出した。また、野生型マウスおよびNF-kB1欠損マウスから純化したケラチノサイトをIL-17Aで刺激し、刺激前後の遺伝子発現変化をRNAシークエンス法にて網羅的に解析し、その中でも特に重要と考えられる遺伝子の欠損マウスの作成を試みた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
乾癬は、本邦で約40万人の患者が存在する慢性の炎症性角化症である。生物学的製剤の開発により治療成績は向上したが、一部患者は治療抵抗性であり、さらなる治療戦略確立が急務である。ケラチノサイトへのIL-17A刺激が乾癬の病態形成に中心的な役割を果たしていることが明らかにされているが、ケラチノサイト内IL-17Aシグナルについて不明な点が多い。本研究では、ケラチノサイトにおけるIL-17A-NF-kB1シグナルを解析し、NF-kB1が発現誘導し乾癬の病態形成に関与する分子を明らかにした。さらに、当該分子が関与する乾癬病態の一端を明らかにし、乾癬の新規治療法開発に向けた基盤の確立を試みた。
|