研究課題/領域番号 |
19K16652
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49050:細菌学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
遠矢 真理 順天堂大学, 医学部, 助教 (20804694)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | Pseudomonas / 新菌種 / 全ゲノム解析 / 薬剤耐性 / 菌種同定 / ANI / dDDH / Pseudomonas asiatica / Pseudomonas yangonensis / 菌種の再同定 / Pseudomonas属 / P. putidaグループ / カルバペネム耐性 / 薬剤耐性菌 / Pseudomonas putida / MALDI-TOFMS |
研究開始時の研究の概要 |
申請者は、カルバペネム耐性臨床分離株からPseudomonas putidaグループに属する新菌種を発見した。この菌株は、日本およびミャンマーで分離され、細菌同定機器でP. putidaと同定されていた。しかし、全ゲノム情報からP. putidaや既存の菌種とは異なった種であることが明らかとなった。本研究では、カルバペネム耐性のP. putidaグループに属するこの新菌種が日本およびミャンマーの医療施設でどの程度伝播しているのか、これまでP. putidaと同定されてい臨床菌株のうち更に新菌種が含まれているのかを明らかにする。
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研究成果の概要 |
日本およびミャンマーの医療施設で分離されたカルバペネム耐性臨床分離株からP. putidaグループに属する新菌種、P. asiatia(P. asiensisから改訂)とP. juntendi、さらにP. oleovoransグループに属する新菌種P. yangonensisを見出し報告するとともに、これら3菌種の薬剤耐性機構さらに分子疫学解析の結果も報告した。 上記研究に加えて、日本の医療施設でP. putidaもしくはP. fluorescensとして分離同定された42菌株の全ゲノム情報をもとにした菌種同定を行い、そこから9つの新菌種を見出して報告を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究代表者はPseudomonas aeruginosa(緑膿菌)以外のPseudomonas属菌は臨床検査室では誤同定されやすいことを明らかにした。全ゲノムデータをもとに、カルバペネム耐性株から3菌種、日本の医療施設から分離された菌株から9菌種の新たなPseudomonas属菌を提唱した。また臨床分離株はほとんどが誤同定されていた結果から、過去の分離株についても見直す必要性を提唱している。さらにPseudomonas属の既存の同定システムの改良やデータベースの更新が必要なことも示唆している。
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