研究課題/領域番号 |
19K16680
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49060:ウイルス学関連
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研究機関 | 公益財団法人東京都医学総合研究所 |
研究代表者 |
真田 崇弘 公益財団法人東京都医学総合研究所, 疾患制御研究分野, 主任研究員 (60721272)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | HBV / B型肝炎 / ワクチン / HBs-L / 経鼻免疫 / B型肝炎ウイルス / 経鼻接種 / 粘膜免疫 / ウイルス |
研究開始時の研究の概要 |
B型肝炎ウイルス(HBV)の外殻を形成する蛋白質HBsは長さによってHBs-S, HBs-M, HBs-Lの3種類に分けられる。現在、HBVに対するワクチンはHBs-Sが使われているが、多くのワクチン不応答者がいることやワクチンエスケープ変異体の出現など解決すべき問題点も多い。代表者らはHBs-L抗原を経鼻免疫することで、中和抗体を強力に誘導し、さらにIgA抗体やpreS1に対する抗体を誘導できることを見出した。本研究では、HBs-L抗原経鼻投与によって誘導される免疫応答を詳細に解析し、強い免疫応答をもたらす機序を明らかにする。これにより新たなるB型肝炎予防ワクチンの開発を試みる。
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研究成果の概要 |
HBs-L抗原の免疫原性を高めるために、二種類の遺伝子型のHBs-L抗原を組み合わせたHBs-L hybrid (Lh)抗原の評価を行ったところ、各遺伝子型のHBs-L抗原よりもHBs-Lh抗原は、preS1, preS2, およびS、いずれの領域に対して強く抗体誘導がみられた。さらには各遺伝子型のHBVに対してもHBs-Lh免疫により最も強く中和抗体の誘導がみられた。以上の結果からHBs-Lhが新たなるワクチンとなりうる可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、L抗原、さらにはLh抗原が現行ワクチンで使用されているS抗原よりも強い免疫原性を有していることが明らかとなった。特に、Lh抗原はいずれの遺伝子型に対しても強い中和抗体誘導能を示しており、本研究を進めることで、新規ワクチン開発へと繋がることが期待される。
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