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細胞内代謝調節によるT細胞分化制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K16696
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分49070:免疫学関連
研究機関熊本大学

研究代表者

舟崎 慎太郎  熊本大学, 国際先端医学研究機構, リサーチ・スペシャリスト (70794452)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワードFolliculin / T細胞分化 / 代謝ネットワーク / FLCN / T細胞 / 代謝リモデリング
研究開始時の研究の概要

ナイーブT細胞からの様々なエフェクターT細胞サブセットへの分化には、細胞内代謝の大きな変化(=代謝リモデリング)を伴うことが知られる。しかし、分化や活性化に伴う代謝リモデリングがT細胞の性質獲得にどのような意義を持つかはあまり明らかでない。本研究では、栄養シグナルアダプター分子であるFlcnによる代謝リモデリングがT細胞の分化や機能へ与える影響を個体レベルで明らかにすることを目指す。T細胞の代謝ネットワークをin vivoで選択的に変化させることで任意のエフェクターT細胞を誘導できれば、細胞代謝コントロールに基づく新しいがん免疫治療戦略への展開が可能となる。

研究成果の概要

抹消組織に存在するT細胞は、抗原刺激後様々な機能をもつエフェクターT細胞へ分化することで、免疫メモリーや感染排除、サイトカイン産生といった独自の役割を担う。本研究では、代謝調節分子であるFolliculin(Flcn)がT細胞分化や機能を制御するメカニズムを明らかにする目的で、Flcn欠損におけるT細胞機能や分化へ与える影響をFlcnノックアウトによって解析した。その結果、FlcnはJAK-STAT経路を介して胸腺分化に関与する可能性が明らかになった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

T細胞は外来抗原に対する排除のみならず、個体内で生じた腫瘍などの異常な自己も排除する役割をもつことで、個体全体の恒常性維持に関与する。よって T細胞の分化や活性化メカニズムを理解し、その機能を調節することは、個体の健康維持の理解において重要である。Flcnは細胞内の代謝を制御する中心的分子の一つとして明らかになったユニークな分子であるが、その機能がどのように代謝制御によって様々な生命現象に関与するのか不明な点が多い。本研究では、Flcnによるシグナル伝達がT細胞分化に関わることが示された。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Blood and lymphatic systems are segregated by the FLCN tumor suppressor2020

    • 著者名/発表者名
      Tai-Nagara I, Hasumi Y, Kusumoto D, Hasumi H, Okabe K, Ando T, Matsuzaki F, Itoh F, Saya H, Liu C, Li W, Mukouyama Y, Linehan WM, Liu X, Hirashima M, Suzuki Y, Funasaki S, Satou Y, Furuya M, Baba M, Kubota Y.
    • 雑誌名

      Nat. Commun.

      巻: 11 号: 1 ページ: 6314-6314

    • DOI

      10.1038/s41467-020-20156-6

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著

URL: 

公開日: 2019-04-18   更新日: 2022-01-27  

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