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T細胞非依存性抗原によるB細胞活性化機構の解明と応用

研究課題

研究課題/領域番号 19K16700
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分49070:免疫学関連
研究機関東京理科大学

研究代表者

深尾 紗央里  東京理科大学, 研究推進機構生命医科学研究所, 研究員 (20778914)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
キーワードB細胞 / T細胞非依存性免疫応答 / T細胞非依存的免疫応答 / B細胞免疫応答 / 免疫応答
研究開始時の研究の概要

肺炎球菌やサルモネラ菌の莢膜多糖に代表されるTI-II抗原は、従来知られているBCRシグナル経路以外の何らかの経路を活性化し、これが補助刺激となってB細胞の活性化や分化を誘導していることが予想される。そこで本研究では、このTI-II抗原によって誘導されるB細胞活性化機構の詳細な分子メカニズムを明らかにする。具体的には① TI-II抗原により活性化されるB細胞活性化の鍵となるシグナル経路の同定、② TI-II抗原により活性化されるDNA認識シグナル経路の解明、③感染防御およびヒト免疫におけるTI-II応答にユニークな活性化経路の意義の解明を到達目標とする

研究成果の概要

T細胞非依存性2型(TI-2)免疫応答による抗体産生は、肺炎球菌やサルモネラ菌などに対する感染防御に必要である。本研究ではB細胞においてTI-2抗原が特異的に誘導するシグナル経路に着目し、TI-2応答における抗体産生の分子機構を明らかにすることを目的とした。その結果、TI-2抗原が抗原受容体とProhibitinとの会合およびPKCδのリン酸化を特異的に誘導すること、またTI-2応答においてProhibitinはB細胞の増殖に関与し、PKCδはクラススイッチの誘導に必要であることが明らかになった。従ってこれらの分子を介したシグナル経路の活性化がTI-2抗原に対する感染防御に重要だと考えられる。

研究成果の学術的意義や社会的意義

肺炎球菌やサルモネラ菌に対する感染症は、乳幼児や高齢者において罹患率が高く、髄膜炎や敗血症などの併発によって重篤化しやすい。これらの菌は細胞壁外に多糖体からなる莢膜を持つために通常の免疫応答を誘導しにくく、TI-2免疫応答によって産生される抗体が感染防御に重要である。本研究によって明らかになった抗体産生の機構は、上述の菌に対するより効率的なワクチン開発の分子基盤になると期待される。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Metabolic reprogramming induces germinal center B cell differentiation through Bcl6 locus remodeling.2020

    • 著者名/発表者名
      Haniuda, K., Fukao, S. and Kitamura, D.
    • 雑誌名

      Cell Reports

      巻: 33 号: 5 ページ: 108333-108333

    • DOI

      10.1016/j.celrep.2020.108333

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2019-04-18   更新日: 2022-01-27  

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