研究課題/領域番号 |
19K16706
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
神田 壮平 秋田大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (40810966)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 前立腺癌 / 化学内分泌抵抗性 / 前立腺間質エストロゲン受容体 / 前立腺周囲脂肪 / サイトカイン分泌 / 進行前立腺癌 / CYP19遺伝子多型 / 化学内分泌療法抵抗性 |
研究開始時の研究の概要 |
生殖細胞系列CYP19遺伝子多型に機能的SNPsが存在し、血中または前立腺組織内での性ホルモンバランスを変化させ、前立腺間質ERと下流シグナル制御により前立腺癌化学内分泌抵抗性を生じると仮説を立てた。これを解明するため臨床検体、細胞株、動物モデルを用いた多角的な検討から、①複数コホートを用いた進行前立腺癌治療抵抗性・予後に関連するCYP19 SNPsの再検証と、②生殖細胞系列CYP19機能的遺伝子多型と癌間質ER発現変化による前立腺癌増殖・進展機序解明を目的とする。
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研究成果の概要 |
Tissue Microarrayを用いた検討にて、前立腺間質エストロゲン受容体発現と進行前立腺癌化学内分泌療法抵抗生の関連は軽度であることが示唆された。正常前立腺間質細胞は前立腺癌細胞のMIC-1上昇を介し,IL-6およびIL-8などのサイトカイン分泌が制御されている可能性が示唆された。前立腺間質細胞は前立腺周囲脂肪および前立腺癌との交互作用でサイトカイン分泌が上昇し,さらに本機序は前立腺癌内のMIC-1の発現に制御されている可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年日本人において前立腺癌は著しい増加を示している。進行性前立腺癌には内分泌治療が有効であるが、いずれ内分泌抵抗性前立腺癌となり死に至る。我々はpilot 研究で,術前無治療や術前内分泌療法に比べ化学内分泌療法施行後の前立腺癌組織では間質エストロゲン受容体が高発現していることを見出している。前立腺間質エストロゲン受容体およびその下流シグナルであるサイトカインの関連を調べることにより化学内分泌抵抗性前立腺癌の発生機序解明および治療法発明につながる。
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