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PDT増感に対するNO関連メディエーターの役割解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K16751
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関鹿児島大学

研究代表者

伊藤 紘  鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (80793934)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード活性酸素種 / 活性窒素種 / 一酸化窒素 / 光線力学療法 / ポルフィリン / 活性酸素 / 活性窒素
研究開始時の研究の概要

光線力学療法(PDT)とは、がん組織に集積させた光増感剤へのレーザー照射よってがん細胞を死滅させる治療法である。申請者はこれまでに、がん細胞での活性酸素種(ROS)の過剰産生がPDTによるがん治療効果を増強させることを見出してきた。一方で、がん細胞では一酸化窒素(NO)の産生も向上している。NOはROSと反応してより反応性に富む活性窒素種(RNS)へと変換され、細胞内シグナル伝達を媒介することが明らかになってきた。本研究ではPDT効果増強へのNOおよびRNSの関連性を検討し、がん細胞への光増感剤集積メカニズムを明らかにする。

研究成果の概要

光線力学療法(Photodynamic therapy: PDT)は光増感剤のがん細胞特異的集積現象と患部への低出力レーザー照射を組み合わせたがん治療法である。PDT用光増感剤ポルフィリンのがん細胞への集積には、がん細胞における活性酸素種の高産生とそれに伴うシグナル伝達が関わっていることをこれまで報告してきた。本研究では活性酸素種に加え、活性酸素との反応で生じる高反応性窒素化合物がマクロファージ細胞におけるポルフィリンの細胞内輸送を増強することを明らかにした。

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、腫瘍組織に付随するマクロファージが報告され、腫瘍の悪性化に関わることが明らかになってきた。また、本研究では活性化したマクロファージ細胞が高反応性の窒素化合物を産生し、細胞内へのポルフィリン集積を増加させることが明らかにされた。従って、腫瘍の悪性化に関わるマクロファージをPDTによって減少させることで、予後の改善もしくは腫瘍に対する治療効果の向上が期待される。PDT自体は侵襲性が低く施行による副作用も少ないことから、本研究成果はがん患者に対する新たなアジュバント療法の先駆けとなることが期待される。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Peroxynitrite Production Induced by LPS and X-ray Treatment Enhances Cellular Incorporation of Porphyrin in Mouse RAW264 Macrophages2021

    • 著者名/発表者名
      Ito Hiromu
    • 雑誌名

      Applied Sciences

      巻: 11 号: 8 ページ: 3503-3503

    • DOI

      10.3390/app11083503

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] ペルオキシナイトライトはマクロファージ細胞においてポルフィリンの取り込みを増強する2021

    • 著者名/発表者名
      伊藤紘
    • 学会等名
      第74回日本酸化ストレス学会・第21回日本NO学会合同学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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