研究課題/領域番号 |
19K16780
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
中井 克也 順天堂大学, 医学部, 准教授 (10384108)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 乳癌 / Triple Negative乳癌 / 上皮増殖因子受容体 / 抗体薬物複合体 / 効果予測因子 / アルギニン・メチルトランスフェラーゼ / メチル化 / 代抗体薬物複合体 / EGFR |
研究開始時の研究の概要 |
Triple Negative乳癌(TNBC)は最も予後不良のサブタイプの乳癌で、BRCAに関連した遺伝性乳癌との関係も深いことから効果的な治療法が期待されている.基礎研究では抗EGFR療法の有効性が指摘され,いくつかの第Ⅱ相臨床試験が行われたが臨床応用にいたっていない.本研究ではTNBC患者に対するEGFRをターゲットにした次世代抗体薬物複合体に注目し,TNBC細胞株における有効性を証明する.さらにADCのendocytosisに必要な抗体親和性を,翻訳後修飾として重要であるEFGRの細胞外ドメインのメチル化に注目し治療効果予測因子の確立を同時に目指す.
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研究成果の概要 |
Triple Negative(TN)乳癌患者におけるEGFRの細胞外ドメインのメチル化の状況を解析することで,次世代抗体治療薬として注目されている抗体薬物複合体(Antibody-Drug Conjugate:ADC)に対する効果とその治療予測因子を同定することを目的とした.TN乳癌細胞株におけるEGFRの発現とそのメチル化状態の解析を行った.EGFRが過剰発現していたTNBC細胞株については,EGFRのメチル化を行うPRMT1遺伝子改変細胞株を作成し,細胞内のシグナルの変化を確認した. TN乳癌患者における,EGFRのメチル化の状態を確認し,ADCの効果が期待できる患者群を確認した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ADCの登場により,TNBCに対する抗EGFR治療に新たな可能性が出てきている.ADC治療薬に関する治療予測因子についての検討はいまだ明白なものはない. ADCの治療効果予測因子としてEGFRのメチル化に注目し機能変化と薬剤耐性に関する報告はなく新規性および将来性があると考えられる.
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