研究課題/領域番号 |
19K16822
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
和田 秀之 北海道大学, 医学研究院, 客員研究員 (00789406)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 光線力学療法 / Talaporfin sodium / PDT / 光線力学的診断 / 5-aminolevulinic acid / 5-ALA / ABCG2遺伝子 |
研究開始時の研究の概要 |
光線力学療法は、癌特異性の高い光感受性物質を利用した低侵襲な癌診断および癌治療である。消化器癌における光線力学療法は、talaporfin sodiumを用いた光線力学療法が局所再発食道癌に対し保険収載され救済治療として期待されている。 しかしながら、talaporfin sodiumの細胞動態は未だ不明な部分が多く、この分子メカニズムの解明には至っていないのが現状である。本研究では、遺伝子編集技術であるCRISPR-Cas9システムを用いてtalaporfin sodiumの感受性関連遺伝子の同定を行い、同定遺伝子と薬物動態との関連について解析することを目的とする。
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研究成果の概要 |
近年,癌診断および治療を行う光線力学療法が各癌領域で注目されている。癌に特異的に取り込まれる光感受性物質にレーザー光をあて光感受性物質を励起させることで癌細胞を発光させ、癌を視覚的に検出し診断に応用する。さらに励起時、細胞毒性が強い活性酸素が発生し、細胞死を引き起こすことで癌治療を行うことが可能になる。しかしながら、talaporfin sodiumの細胞動態は未だ不明な部分が多く、メカニズムの解明には至っていない。本研究では、CRISPR/cas9システムを用いてtalaporfin sodiumの感受性関連遺伝子の同定を行い、同定遺伝子と薬物動態との関連について解析することである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食道癌は、5年生存率が約37%と予後の悪い癌であり、治療方法は内視鏡治療、外科治療、化学療法、放射線療法がある。表在食道癌においても20%で再発をきたし5年生存率では70%と、ほかの消化器癌よりも低い。光線力学療法は食道癌の治療の一つとして期待され、臨床応用の拡大が望まれる治療方法と考える。しかしながら、talaporfin sodiumのメカニズムが不明な面が多く、光線力学療法後にも再発をきたす症例があり治療方法としての検討・解析が不十分である。よって、本治療方法の臨床応用の拡大のためtalaporfin sodiumの分子メカニズムを解明は、食道癌治療にとって急務である。
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