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脂質代謝を標的とした新規免疫抑制解除型治療の基盤研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K16836
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
研究機関岡山大学

研究代表者

國定 勇希  岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (10779416)

研究期間 (年度) 2022-12-19 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード制御性T細胞 / 脂肪酸合成 / 腫瘍免疫 / 口腔癌 / 癌細胞 / 脂質代謝 / 免疫細胞 / 脂肪酸合成阻害剤 / 代謝 / 制御性T細胞(Treg) / 免疫組織化学 / 制御性T細胞(Treg) / がん免疫
研究開始時の研究の概要

ヒトのリンパ球にはがんを制御するリンパ球を抑制し、がんの増悪に作用すると考えられている制御性T細胞(Regulatory T cell : Treg)という細胞が存在します。口腔がんの患者さんにおいてはそのTregの比率が健常人と比較し血中で上昇しているということがわかっています。しかし、がん組織内におけるTregの割合や機能については未だ不明な点が多いです。この研究の目的はがん組織内の免疫の状態を解明することです。特に、免疫細胞の代謝に注目して解析を行います。

研究成果の概要

口腔がん患者、主に舌がん患者の切除標本パラフィンブロックを用いて、脂肪酸合成に関与している分子であるFatty acid synthase(FASN)や免疫細胞である制御性T細胞(Treg)、CD8T細胞、CD3T細胞を蛍光免疫組織化学により多重染色を行い、腫瘍組織とその周囲組織における脂肪酸合成の変化、免疫細胞の局所浸潤の解析を行っている。腫瘍組織では明らかにFASN分子の発現強度が増加しており、腫瘍が進展すると共に周囲組織のFASN分子の発現強度が増加している傾向にあることを確認した。また、腫瘍局所におけるTregの数も腫瘍の増大に伴い、増加傾向にあることを確認した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

細胞内代謝経路と免疫細胞の分化および機能の関係、免疫細胞の代謝変化とがん増悪化について非常に大きな注目を集めており、多くの代謝薬についてがん治療へのドラッグリポジショニングが検討されている。本研究でスタチン系薬剤により、がんの腫瘍増殖が制御出来たり、既存の抗腫瘍薬と併用することで抗腫瘍効果が増強することが分かれば、患者のQOLの維持に大きく貢献することが予想される。さらに代謝パラメーターは既存のがん治療の効果判定、予後予測のバイオマーカーとしても応用可能であり、医療の発展にも大きく貢献するものと考えられる。

報告書

(5件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実績報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2025-01-30  

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