研究課題/領域番号 |
19K16852
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(九州がんセンター臨床研究センター) |
研究代表者 |
中野 倫孝 独立行政法人国立病院機構(九州がんセンター臨床研究センター), その他部局等, 消化管・腫瘍内科医師 (30839478)
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研究期間 (年度) |
2020-03-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | BRAF / MSI / colorectal cancer / immune checkpoint / BRAFV600E / 大腸がん / 微小環境 / 腫瘍免疫 / マイクロサテライト / 大腸癌 / ゲノム医療 |
研究開始時の研究の概要 |
切除不能進行・再発大腸がんに対する薬物療法において、既存の分子標的薬に加えて、マイクロサテライト安定性に応じた免疫チェックポイント阻害薬の有効性が示され、さらに層別化されていくことが想定される。本研究において、BRAF変異大腸がんをマイクロサテライト安定性に基づいて分類し、①網羅的な遺伝子発現解析による治療標的のスクリーニング②独自に開発したCRISPR/CAS9網羅的遺伝子ノックアウトを用いた治療標的の同定③ヒト大腸がん組織における標的分子の発現の検証、を行うことによりMSI-H/MSS BRAF変異大腸がんに対する新たな治療標的を抽出し、新規治療法開発の基盤を構築する。
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研究成果の概要 |
本研究は予後不良であるBRAFV600E変異陽性(BRAF-mt)大腸がんを免疫プロファイリングに基づき分類し、新たな治療標的を探索することを目的としている。TCGA・GEOなどのデータベースを用いて、それぞれに特徴的な遺伝子群を同定した。さらに、九州がんセンターにおいて臨床情報に紐づけられたコホート(37症例)において網羅的遺伝子発現を測定し同様の結果をえた。これらの結果から、BRAF変異陽性大腸がんにおいて、免疫チェックポイント阻害薬に対する奏効群を抽出し、さらに非奏効群における最適な治療選択候補を探索することができるため、同患者群における個別化医療の推進が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は予後不良であるBRAFV600E変異陽性(BRAF-mt)大腸がんを免疫プロファイリングに基づき分類し、新たな治療標的を探索することを目的としている。BRAF変異陽性大腸がんにおいて、免疫チェックポイント阻害薬に対する奏効群を抽出し、さらに非奏効群における最適な治療選択候補を探索することができるため、同患者群における個別化医療の推進が期待される。
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