研究課題/領域番号 |
19K16887
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分51010:基盤脳科学関連
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
福嶋 誠 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 助教 (70836452)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 脳機能ネットワーク / 脳ダイナミクス / 時変ネットワーク / 安静時脳活動 / 脳活動シミュレーション |
研究開始時の研究の概要 |
安静時におけるヒト脳機能ネットワークの状態変化,特にネットワーク内における脳領野の分離・統合状態間スイッチングの生成メカニズムを明らかにすることを目標とする.本目標の達成のため,分離・統合状態間スイッチングの背後にある脳活動の時空間パターンを特徴づけること,および,安静時脳活動のシミュレーション実験系を介して,分離・統合状態間スイッチングの生成に寄与する要素を探索することに取り組む.
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研究成果の概要 |
本研究では,安静時における脳機能ネットワークの機能的結合パターンが分離状態と統合状態の間で時間的にスイッチングする現象に着目し,本現象の生成機構の一端を明らかにした.より具体的には,分離・統合状態間スイッチングの生成に,脳構造ネットワークの幾何的およびトポロジカルな大域的性質,ならびに視覚ネットワークに含まれる脳領野とつながる脳構造結合の局所的性質が,それぞれ寄与していることが明らかになった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
安静時脳機能ネットワークの時間変化はネットワークの分離状態と統合状態の間のスイッチングによって特徴づけられ,この分離・統合状態間のスイッチングは行動・生理指標として重要な瞳孔半径の時間変化とも密接に関連していることが知られている.本研究において分離・統合状態間スイッチングの生成に寄与する脳構造ネットワークの性質を明らかにしたことは,行動・生理指標の背後にある脳の構造的特徴を捉えた点において学術的・社会的意義をもつ.
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