研究課題/領域番号 |
19K16889
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分51020:認知脳科学関連
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研究機関 | 高知工科大学 |
研究代表者 |
伊藤 文人 高知工科大学, フューチャー・デザイン研究所, 講師 (00722307)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 社会的認知 / 機能的磁気共鳴画像法 / 顔 / 顔印象 / 社会的相互作用 / 他者 / 印象 / fMRI / 脳機能画像法 |
研究開始時の研究の概要 |
近年ヒトの社会性に関わる研究が著しく増加しており、他者の顔の認知に関わる神経機構について多くの知見が蓄積されている。本研究では、他者の顔を見ている際の脳活動が、その他者と実際に会話をした際の印象を予測するか、機能的磁気共鳴画像法(functional MRI)を用いて検討することで、顔認知のメカニズムが社会的認知に資する役割の一端を解明することを目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、他者の顔に対する印象の情報を処理する際の脳活動および顔に対する印象が、実際にその顔の人物と会話をした際に抱く印象を予測するか、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)と行動課題を用いて検討した。その結果、事前に取得した相手の顔に対する印象評定値は、その相手と実際に会話をした際の印象を有意に予測する一方、fMRI課題時に得られた各々の顔に対する脳活動情報は会話課題における印象を有意に予測しないことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、社会脳科学分野では実際の社会的相互作用を研究対象とすることへの訴求力が高まっており(Schilbach et al., 2013)、特に欧米ではBrain-as-Predictor Approachを採用する動きが活発となっている。しかしながら、本研究においては事前の脳情報が実際に他者と対面した際の印象を予測しないという先行研究(Zerubavel et al., 2018)と異なる結果が得られた。今後。脳情報がどれほどの予測力、信頼性をもつか更なる検討が必要であると考えられる。
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