研究課題/領域番号 |
19K16896
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分51020:認知脳科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
鴻池 菜保 京都大学, ヒト行動進化研究センター, 特定助教 (80645169)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 霊長類 / 脳波 / 聴性定常反応 / 統合失調症 / 動物モデル / 疾患モデル / 種間比較 / バイオマーカー / サル / 行動定量 / マーモセット / アカゲザル / MRI |
研究開始時の研究の概要 |
精神疾患の症状がでるメカニズムの解明や新しい治療法の開発のためには動物モデルが必要である。本研究は、現在開発中の霊長類(サル)モデルを用いて、そのモデルの妥当性を評価することを目的とする。具体的には、活動量や脳波の計測によってヒトの統合失調症で出現する症状のサルでの再現を試みる。さらに、嗅覚・聴覚に関わる神経ネットワークとその機能を調べることで、ヒトとサルの種を超えた統合失調症の脳画像による診断の確立を目指す。
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研究成果の概要 |
胎生期から生後早期にかけての神経炎症が、発達障害や統合失調症など精神神経疾患を引き起こす要因になっているのではないかと近年考えられるようになってきている。我々の研究室では新生児期に神経炎症を誘発する方法により、非ヒト霊長類において神経炎症仮説に基づく疾患モデルを作出してきた。本研究ではこれまでに、これら疾患モデルのアカゲザル、コモンマーモセットにおいて行動評価および非侵襲脳波計測を継続してきた。そのなかで、疾患モデル個体では統合失調症患者と似た脳波異常を呈することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
精神疾患、とくに統合失調症や発達障害の霊長類モデルは開発途上にある。現在、作出している霊長類モデルの妥当性および有用性が確認されれば、統合失調症や発達障害の病態解明や新しい治療法の開発につながる可能性がある。
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