研究課題/領域番号 |
19K16897
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分51020:認知脳科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
荒木 俊彦 大阪大学, 医学部附属病院, 技術職員 (20755277)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 言語性記憶力 / 脳磁図 / 脳活動 / 言語機能 / 農事図 / 言語記憶力 / 脳律動 / バイオマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では簡単な言語を考えている間の脳活動を脳波計よりも高精度な脳磁図を用いて計測し、脳活動の強さと言語に関する記憶力テストの点数との関係性を明らかにする。さらに、その関係性を健常群と脳腫瘍やてんかんなどの記憶力の低下した患者群で比較し、脳活動から言語性記憶力を推定するための新たな臨床検査法の確立を目指す。この検査法が確立できれば、検査課題が非常に容易でかつ短時間で検査が可能であり、患者にとって心身ともに負担の少ない言語記憶力検査法として非常に有益である。
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研究成果の概要 |
本研究では脳磁図による言語記憶力検査法を確立するために、健常人を対象に脳磁図を用いて言語課題時の脳活動と言語性記憶力スコアとの関係性を検討した。 結果、言語課題提示後1秒以降に生じる左半球におけるα帯域の脳活動強度と言語性記憶力スコアが有意に負の相関を認め、これらの脳活動が高い人ほど言語性記憶力が低い傾向があることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳磁図で計測された脳活動が実際の言語能力の一つである言語性記憶力と相関関係があるということは本研究で初めて明らかになったことであり、脳磁図の脳活動から言語性記憶力が推定できる可能性があることを示している。今後、認知症やてんかんなど実際に言語性記憶力が低下している患者群で同様の検討を進めることで脳磁図による簡便で患者に負担の少ない言語性記憶力検査法の確立に寄与すると考えられる。
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