研究課題/領域番号 |
19K16936
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分51030:病態神経科学関連
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研究機関 | 第一薬科大学 |
研究代表者 |
濱村 賢吾 第一薬科大学, 薬学部, 助教 (30756466)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | エクソソーム / 神経障害性疼痛 / ホルマリン誘発侵害刺激行動 / ホルマリンテスト |
研究開始時の研究の概要 |
エクソソームとは、生体内の細胞および培養細胞から分泌される直径40-150nmの脂質二重膜の小胞である。 我々は現在までに、坐骨神経を部分結紮することで作製した神経障害性疼痛モデルマウスの血清由来のエクソソーム二重膜上に痛みを増強させる物質が存在していることを示唆する結果を得た。 本研究では、①疼痛強度を増強させるエクソソーム二重膜上の因子を同定すること、②エクソソーム二重膜上の因子がどのような機構で痛みを増強させるのかの具体的なメカニズムを解明することで、最終的に新規治療標的を確立することを目的とする。
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研究成果の概要 |
エクソソームとは、体液中に存在する直径40-150nmの脂質二重膜の小胞である。近年、疼痛時の血清から単離したエクソソーム中に存在する物質が、疼痛強度の指標となることが報告された。しかし、エクソソームと疼痛強度そのものとの関連性は解明されていなかった。 我々はこれまでに、坐骨神経部分結紮(partial sciatic nerve ligation: PSNL)マウス血清由来のエクソソーム二重膜上のタンパク質が、低濃度ホルマリン誘発侵害刺激行動を増強することを明らかとした。 本研究では、PSNLマウスの血清由来のエクソソーム二重膜上に存在する増悪因子が補体C5であることを同定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エクソソーム研究は、がんの診断マーカーの探索やドラッグデリバリーシステム (DDS) の領域で盛んに行われている。本研究では、初めてエクソソームと神経障害性疼痛の病態悪化とを関連付けた。また、従来までのエクソソーム研究がバイオマーカーの探索等で着目されたエクソソームの内腔に主眼を置いた研究であるのに対し、本研究におけるアプローチは膜外領域である二重膜上の膜タンパク質に着目している点で大きく異なる。エクソソームと病態進行との関連性に焦点を当てることで、病態の解明や創薬、さらには老化や疾患の予防といった健康増進を指向した応用研究への移行にも貢献できるものと考える。
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