研究課題/領域番号 |
19K16995
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 大阪歯科大学 (2021-2022) 兵庫医科大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
楠 博 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (60780070)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | サルコぺニア / 慢性腎臓病 / 舌圧 / フレイル / オーラルフレイル / サルコペニア / CKD / シスタチンC / バイオマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
フレイル・サルコぺニアの診断基準には筋肉量、握力、歩行速度が含まれるが、それらを日常診療で測定するのは難しく、より簡便なバイオマーカーの確立が望まれている。近年、慢性腎臓病(CKD)とフレイル・サルコぺニアとの関連が注目されている。腎障害に関連する種々のマーカーとフレイル・サルコぺニアとの関連が報告されているが、多くは透析患者などの末期腎不全や集中治療の現場での急性腎障害(acute kidney injury: AKI)の患者を対象としたものである。本研究は65歳以上の地域住民を対象に、種々の腎障害マーカーのフレイル・サルコぺニア診断に対する有用性を明らかにすることを目的とする。
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研究実績の概要 |
FESTA研究は2022年度は7年目に入り、参加者は累計で950名以上を数えた。また400名以上が2回目のフォローアップ調査を終えている。クレアチニンとシスタチンCの相違とサルコペニアとの関連に注目し、クレアチニンによる推算糸球体ろ過量(eGFRcre)とシスタチンCによる推算糸球体ろ過量(eGFRcys)とのeGFRcys/eGFRcreが筋肉量と関連することを見出し発表した。(Clin Exp Nephrol. 2021 Mar;25(3):231-239.)また、クレアチニンとシスタチンCとの比(Cre/CysC)が筋肉量や筋力と相関することを報告した。(Journal of Cachexia, Sarcopenia and Muscle‐ClinicalReports.2018 3(1) 1-14) 重回帰分析からCre/CysC、年齢、ヘモグロビン値、血清アルブミン値などから筋肉量を推定する回帰式を作成し、サルコペニア診断に有用であることを確認し、報告した。(J Am Med Dir Assoc. 2022 May;23(5):902.e21-902.e31.) また、近年口腔のオーラルフレイルと全身のフレイル・サルコペニアとの関連が注目されている。2022年度は舌圧値がeGFRcys、eGFRcys/eGFRcreと有意に関連し、口腔機能低下症においても全身のサルコペニア指標と同様の傾向が認められることを確認し報告した。(Clin Exp Dent Res. 2022 Oct;8(5):1259-1269.) さらに、一般内科外来患者において、Cre/CysC、eGFRcys/eGFRcreなどのシスタチンC関連指標が質問紙(Oral Frailty Index-8: OFI-8)で評価したオーラルフレイル高リスクと関連していることを報告した。(PLoS One. 2023 Apr 24;18(4):e0283803.)
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2019年度から2022年度までの研究期間中に、11編の英文論文(うち筆頭著者論文を4編)をpublishすることができた。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により兵庫県にも緊急事態宣言が出たことから、2020年度の調査は行えず、電話によるフォローとなった。2021年度秋季から感染対策に留意しつつ会場調査を再開した。本格的に疫学調査を再開した2022年度は初回調査から5年以上が経過した参加者が大半となった。また、一般内科外来においても、質問紙(Oral Frailty Index-8: OFI-8)を用いて、口腔機能の評価をおこなった。 今後もフレイル・サルコペニアの新規発症と腎機能マーカーであるシスタチンCが関連があるかを検討していきたい。
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