研究課題/領域番号 |
19K17006
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
藪本 大紀 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (20774227)
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研究期間 (年度) |
2022-12-19 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | Parkinson's Disease / syniuclein / fibril / Marmoset / MarmoDetector / synuclein / 筋強剛測定装置 |
研究開始時の研究の概要 |
Parkinson's Disease(PD)は厚生労働省の特定疾患の指定難病であり、本邦では今後も増加が予想される。無動、筋強剛、振戦を主症状とし、治療はL-dopa剤の補充療法しかない。治療研究が進展しない原因に病態を反映した霊長類PDモデルがないことがある。本研究はマーモセットを用いてヒトPDの発症起点と同じPDモデルを作成する。αsynucleinが神経細胞内に凝集体を形成し、神経変性を引き起こすため、この凝集体を用いたPDモデルを作成する。新規開発MarmoDetectorによる動作解析、生化学、病理学的解析で治療薬効果判定システムを作成し、新規薬剤の評価系への臨床応用をすすめる。
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研究実績の概要 |
本研究はマーモセットを用いてヒトPDの発症起点と同じPDモデルを作成する。αsynucleinが神経細胞内に凝集体を形成し、神経変性を引き起こすため、この凝集体を用いたPDモデルを作成する。新規開発MarmoDetectorによる動作解析、生化学、病理学的解析で治療薬効果判定システムを作成し、新規薬剤の評価系への臨床応用をすすめる。 ①G51Dfibril投与モデルに対する実験 G51D変異αシヌクレインfibrilをマーモセットの左線条体に直接投与し、ヒトPDの病態に基づいた緩徐進行性のPDモデルマーモセットを作成する方法を確立している。実験に必要な個体数に対して投与を行った。寡動をMarmoDetectorで測定した。L-dopaといった薬剤に対する反応性の有無を確認した。筋強剛の有無を確認した。各個体について、これら症状経過の経時的な推移を測定した。 ②6-OHDAモデルの作成 陽性対照として6‐OHDAをマーモセット左線条体に直接投与することで6‐OHDAによるPDモデルマーモセットを作成した。G51Dモデルとの比較を行った。そのためにMarmoDetector測定を行った。L-dopa反応性の有無の確認をした。筋強剛の有無の評価を行った。陽性対照に必要な例数に対してこれらの症状を経時的に確認した。 ③MarmoDetectorについて 寡動の評価に対してMarmoDetectorを用いている。共同研究先でMarmoDetetorを用いた論文が発表されている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
共同研究先では論文発表を行えたが、課題については研究留学のため一時中断していた。
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今後の研究の推進方策 |
課題を再開し、G51Dモデル、6-OHDAモデルの評価のデータをまとめていく。これら個体の病理学的な解析を行う。
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