研究課題/領域番号 |
19K17026
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
小澤 由希子 千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (50792412)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 重症筋無力症 / 補体 / 補体調整因子 |
研究開始時の研究の概要 |
重症筋無力症は自己抗体により末梢神経と筋肉のつなぎめである神経筋接合部の刺激伝達が障害され、筋力低下や易疲労性などが生じる自己免疫性疾患である。最近では、抗体を補助する免疫システム(補体系)がその発症機序に強く関与しているのではないかと言われている。本研究では治療前の血液の補体の値から重症筋無力症の免疫治療への反応効果や予後を予測することを目標としている。
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研究成果の概要 |
抗アセチルコリン受容体抗体陽性の全身型重症筋無力症の患者の治療前の血清から補体・補体調整因子を測定し、臨床症状との関連や治療反応性について検討した。測定した補体・補体調整因子のなかでC3、C4、Clusterinの値は重症筋無力症群と対照群で有意な差はみとめなかったが、sC5b-9とVitronectinは、重症筋無力症で高い傾向にあり予後とも関係を認めた。Properdinは重症筋無力症の重症度と強く関連していることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
MG患者では血清のsC5b9およびVitronectinが上昇しており、MGの長期的な予後や治療反応性を反映している可能性が示唆された。また血清のProperdinは低いほどMGの重症度が高い傾向にあり、MG重症度のバイオマーカーとなりうる可能性が示唆された。 現在補体をターゲットとした新規治療薬が次々と開発されており、全身型重症筋無力症において病態と関連した補体・補体調整因子は治療のバイオマーカーとなる可能性がある。
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