研究課題/領域番号 |
19K17028
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 大阪市立大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
植松 未帆 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 助教 (80815647)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | メタゲノム解析 / メタボローム解析 / 腸内細菌叢 / 腸内ウイルス叢 / アルツハイマー型認知症 / パーキンソン病関連疾患 / KEGG / 次世代シークエンサー / 遺伝子機能解析 / メタゲノム / 腸内微生物叢 / パーキンソン病 / アルツハイマー病 / 次世代シーケンサー |
研究開始時の研究の概要 |
近年、腸内微生物叢が腸脳相関を介して神経変性疾患の病態に影響を与える可能性を示唆する報告が続いている。一方、viral dark matterと呼ばれる腸内ウイルス叢のゲノム配列や機能、種々の疾患との関係については、ほとんど分かっていない。本研究では、アルツハイマー病とパーキンソン病患者の糞便サンプルを用いて、細菌叢およびウイルス叢を含む腸内微生物叢の全ゲノム解析を行い、さらに同定された遺伝子を機能データベース(KEGG)で相同検索して機能解析を行う。これにより、神経変性疾患で蓄積する異常な蛋白の修飾や代謝調節に関わる可能性のある分子を探索して、腸内環境調整による新たな治療アプローチを見出す。
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研究成果の概要 |
近年、腸内微生物叢が腸脳相関を介して神経変性疾患の病態に影響を与える可能性が示唆されている。一方、viral dark matterと呼ばれる腸内ウイルス叢のゲノム配列や機能、種々の疾患との関係については、ほとんど分かっていない。本研究では、腸脳相関により腸内環境から強い影響を受けると考えられている神経変性疾患、なかでもアルツハイマー病やパーキンソン病などに着目した。疾患群と健常コントロール群の糞便サンプルにおける細菌叢とウイルス叢のメタゲノムを比較した結果、疾患群と健常コントロール群では異なる微生物叢の組成と遺伝子機能を呈しており、新規治療法の標的となり得ることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、次世代シークエンサー技術の飛躍的な進歩に伴い、腸内細菌叢の組成やその代謝産物が疾患の発症に与える影響に特に注目が集まっている。とりわけ、神経変性疾患と脳腸相関の関係は世界的に注目されている。本研究では、神経変性疾患に特徴的な腸内細菌叢の組成異常(ディスバイオシス)と遺伝子機能の変化を網羅的に解析することで、神経変性疾患の治療法を検討した。本研究のように腸内細菌叢の遺伝子機能を解析することで見出される治療戦略は、今後、新たな治療介入につながると期待される。
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