研究課題/領域番号 |
19K17091
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
|
研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
渡部 真也 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (90563825)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | L-グルタミン酸 / うつ病 / グルタミン酸 / 精神疾患 / 認知機能 |
研究開始時の研究の概要 |
統合失調症、統合失調感情障害、双極性障害、うつ病の患者の血液を用いて中枢神経系における主要な興奮性の神経伝達物質であるグルタミン酸濃度を測定し、各疾患横断的にグルタミン酸がどのように疾患と関連しているかを検討する。
|
研究成果の概要 |
①健常者における健常者における血漿中L-グルタミン酸濃度が、測定サンプルの処理条件(採取時間,採取から処理までの時間・温度、冷凍-解凍回数)にどのような影響をうけるかについて検討したところ、サンプル処理までの時間・保存温度がグルタミン酸濃度に有意な影響を及ぼすことが明らかとなった。 ②酵素法によるL-グルタミン酸測定キットを用いて健常対象者、未治療うつ病、治療後うつ病の3群間の血漿中グルタミン酸濃度を比較した所、健常対象者群に比べ未治療うつ病群では血漿中グルタミン酸濃度が有意に高く、患者群では抗うつ薬で治療後に血漿中グルタミン酸濃度が低下している傾向がみられた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において得られた血漿中のL-グルタミン酸濃度が測定条件による影響を受けるという知見は、今後のL-グルタミン酸に関する研究の方法論に大きな示唆を与えるものであると思われる。また、既報のグルタミン酸に注目した研究は、グルタミン酸の光学異性体のL体とD体を区別しない総和量で検討されてきたが、今回、研究代表者が見出したL-グルタミン酸単独の濃度とうつ病との関連は新規の知見として、うつ病の病態解明に大きく寄与するものであると考えられる。
|