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画像特徴量を用いた肺癌のPD-L1発現推定と免疫チェックポイント阻害薬の効果予測

研究課題

研究課題/領域番号 19K17129
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52040:放射線科学関連
研究機関千葉大学

研究代表者

西山 晃  千葉大学, 医学部附属病院, 特任助教 (40792429)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード肺癌 / PD-L1 / CT / PET/CT / radiomics / 18F-FDG PET / radiomics解析 / Radiomics / 免疫チェックポイント阻害薬
研究開始時の研究の概要

非小細胞性肺がん患者さんの治療前の検査画像(CTやPET/CT)と、病理組織学的検査(がん細胞・組織を採取し顕微鏡などで行う検査)で得られたがん細胞の特徴(がん細胞表面のPD-L1の発現率、PD-L1は抗がん剤、特に免疫チェックポイント阻害薬の感受性に関わります)を比較し、画像からがん細胞の特徴を推定するモデルを構築します。また、実際の抗がん剤の治療効果とも比較し、治療効果そのものを予測するモデルの構築を目指します。

研究成果の概要

病理組織学的にPD-L1の発現率が確認できた肺癌患者群を対象とした。CTならびにPET/CTの画像から、radiomics解析を行い、肺癌病変の画像特徴量を抽出した。抽出した画像特徴量の中から、PD-L1の発現率(50%以上の高発現群と50%未満の低発現群)との相関が高い画像特徴量を抜き出した。これらを組み合わせ、PD-L1発現率の予測モデルを構築した。また、免疫チェックポイント阻害薬で治療された患者について、画像データと5年間の治療効果・予後データを比較した。しかし、治療効果と関連すると思われる画像特徴量の候補を絞り込むことが難しく、治療効果・予後予測を行うモデルの構築は行えなかった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究で、肺癌原発巣病変のPD-L1発現率の予想モデルは作成でき、またある程度高い確率での予測が可能であった。肺癌においても、画像で遺伝子の発現を予測できたことに学術的意義があると考える。生検困難な肺癌症例ではliquid biopsyでPD-L1発現率を確認するが、評価が難しい事が少なくない。この予想モデルを利用することで、PD-L1発現率を予測し、治療方針の決定に寄与できる可能性がある。一方で、治療効果・予後予測モデルは構築できなかった。このモデルが構築できれば、治療効果が高いと予想される患者群への早期治療介入を行うことで無駄の少ない医療が提供できる可能性がある。さらなる研究が望まれる。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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