研究課題/領域番号 |
19K17145
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
和田 達弘 九州大学, 大学病院, 診療放射線技師 (60444832)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 磁気共鳴医学 / 放射線医学 / 磁気共鳴画像 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、MR分子イメージングであるchemical exchange saturation transfer(CEST)法に圧縮センシングを応用し、高分解能3D CESTイメージングを開発を目指す。さらに、CESTイメージングのmulti-pool解析を構築することで、脳腫瘍のisocitrate dehydrogenase(IDH)変異やO6-methylguanine-DNA-methltransferase(MGMT)メチル化などの分子、遺伝子レベルの情報を反映した画像評価法の確立を目指す。
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研究実績の概要 |
脳腫瘍患者において,圧縮センシング併用3D CESTイメージングと2D CESTイメージングの信号強度を比較し,同一のコントラスト得ることが可能であることを証明し,論文投稿を行った. また,圧縮センシング併用3D CESTイメージングが神経膠腫患者の悪性度評価に有用であるかを検討した.対象,low-grade gliomaが12例,high-grade gliomaが16例である.解析を行なった結果,圧縮センシング併用3D CESTイメージングは従来の2D CESTイメージングと同等の診断能を有することが証明された.また,病理診断にて高悪性度と診断された症例が,2D CESTイメージングでは低悪性度を示唆する信号強度であったのに対し,圧縮センシング併用3D CESTイメージングでは高悪性度を示唆する信号強度を呈しており,複数断面のCESTイメージングを取得することが有用であることを明らかにした.複数断面を取得可能な圧縮センシング併用3D CESTイメージングは,神経膠腫患者の診断精度向上につながると考える.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
神経膠腫患者における圧縮センシング併用3D CESTイメージングの有用性を証明することができた.
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今後の研究の推進方策 |
脳腫瘍患者において圧縮センシング併用3D CESTイメージングによるmulti-pool解析が可能かの検討を行う.また,multi-pool解析の神経膠腫患者における有用性について検討を行う.
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