研究課題/領域番号 |
19K17147
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
福島 悠希 札幌医科大学, 医学部, 助教 (60749787)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 頭頸部癌 / 放射線治療 / 腫瘍免疫 / マイクロRNA |
研究開始時の研究の概要 |
近年、ヒトパピローマウイルス関連の頭頸部癌が増加しており、特に中咽頭癌で顕著である。HPV陽性の中咽頭癌は放射線治療の感受性が良好で予後良好と考えられている。しかし、このメカニズムについては未解明の部分が多い。我々のグループではこれまで各種の癌において、DNA損傷修復蛋白発現と放射線治療成績が相関することを報告してきた。そこで本研究ではこれらの成果を発展させ、中咽頭癌を主とした頭頸部癌の腫瘍免疫関連蛋白の発現と放射線治療成績の相関を解明し、臨床応用に結びつけることを目的とする。具体的には、癌細胞の腫瘍免疫関連蛋白を用いた放射線感受性予測法の臨床応用と個別化放射線治療の実用化を目指す。
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研究成果の概要 |
中咽頭扁平上皮癌の放射線治療の結果に影響を及ぼす腫瘍免疫に関与するタンパク質の発現の影響について研究を行った。中咽頭癌に対して施行した根治的放射線治療症例の治療前生検標本において、制御性T細胞のマーカーであるFoxP3抗体を用いて免疫染色を行った結果、FoxP3が多く浸潤している症例で有意に予後良好であることが示された。p16など従来の予後予測因子に加えることで治療成績の予測精度の向上につながる可能性があると思われた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中咽頭癌において、腫瘍免疫関連蛋白の一つであるFoxp3が多く浸潤している症例で放射線治療成績が良好であることが研究成果として示された。今後癌細胞の腫瘍免疫関連蛋白を用いた放射線感受性予測の臨床応用や、個別化放射線治療の実用化の一歩となる成果と考えられる。
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