研究課題/領域番号 |
19K17160
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
|
研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター (2020-2023) 東北大学 (2019) |
研究代表者 |
千葉 貴仁 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医学物理士 (20804868)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 小線源治療 / 婦人科腫瘍 / 可変型マルチチャネルアプリケータ / 可変型マルチチャンネルアプリケータ / アプリケータ / 小線源放射線治療 / アプリケータ開発 / 強度変調放射線治療 / RALS |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、婦人科腫瘍の小線源治療において症例毎に最適な線量分布実現に向け、強度変調が容易な小線源治療システムを構築する。最適な線量分布は、腫瘍への線量を保ちながら周辺臓器線量が低減するよう線量強度を高度に変調させて得られる。婦人科の小線源治療では、放射線物質(線源)を配置可能なアプリケータという定型の器具を膣に挿入して行うが、膣との密着不足および線源配置位置の制限により強度変調が難しい。そこで本研究では、患者個々の膣形状に対応して可変密着し、任意位置に線源配置可能な可変型マルチチャンネルアプリケータの開発によって、容易に患者毎に最適な線量分布を作成できる強度変調小線源治療システムを構築する。
|
研究成果の概要 |
本研究では,患者毎に最適な線量分布を容易に作成可能とするため,患者個々の膣形状に可変して密着し,その内部の任意位置に線源配置可能なオールインワンで様々な症例に対応可能な可変型マルチチャンネルアプリケータを開発した.同時に開発した婦人科骨盤モデルを用いてアプリケータの臨床的機能評価を行い,その有用性を示した.これにより患者にも手技者にも有益な新しいアプローチでの小線源治療が可能となる.また,アプリケータ開発過程で婦人科超線源治療における問題点である線量評価方法の関わる線量合算システムを開発した.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この可変型かつ自由な線源配置を可能としたアプリケータを用いた強度変調小線源治療システムは、これまでにない全く新しい手法である。本システムを確立すれば、常にその時の患者状態に最適なアプリケータ形状と任意の線量分布作成が容易となり、従来の小線源治療法では不可能であった治療時の患者状態に応じて腫瘍制御と副作用低減の両方に最適なさらに複雑な線量分布で治療を行う「強度変調小線源治療」の容易な実現が可能となり、より高精度な小線源治療の治療戦略を大きく発展させることが期待できる。
|