研究課題/領域番号 |
19K17165
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
兵藤 良太 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (80831388)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 4D flow MRI / 肝移植 / 門脈 / 壁剪断応力 / CFD / 4D-Flow MRI / 生体肝移植 |
研究開始時の研究の概要 |
生体肝移植では死体肝移植と異なり部分肝移植となるため、門脈の吻合形態が複雑化することが多い。移植肝に供給される門脈血流も流線・流量とも生理的とはいえず、時に過小グラフト症候群を発症する。今回、4D-Flow MRIを用いて移植肝門脈枝の流線・流量や壁剪断応力を測定・解析し、コンピュータシミュレーションを行うことで、過小グラフト症候群の発生の予知や門脈血流・壁剪断応力と肝再生の関係の検討、さらに至適な門脈吻合形態を探索する。
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研究成果の概要 |
肝移植領域(ドナー及びレシピエントの術前後)、消化器内科領域(肝性脳症に対する経皮経カテーテル的塞栓術前後)、消化器外科領域(経皮経肝門脈塞栓術前後など)の門脈領域の4D flow MRIを撮像することで、正常肝~硬変肝の門脈血流や4D flowで計測可能な血流パラメーターを取得し、これらの変化からin-virtoで示されている肝再生の仕組みがin-vivoでも適応可能か検討し、さらに各疾患などの治療適応や治療効果について検討した。その結果、基礎研究で示されている壁剪断応力の上昇後の肝再生に関してin-vivoで確認でき、その他の治療に関しても治療後の血流変化から治療効果を視覚化できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
いままで基礎研究でのみ示されてきた肝再生と門脈の壁剪断応力の関係が、実際の人体から得られたデータで矛盾のないことが示された。また、様々な肝疾患における門脈血流の変化・分布と治療後の改善(流量や流れの形状変化など)が示されたことで、いままで経験則や理論から行われてきた治療に対し、4D flow MRIを用いることで実測での証明が可能と思われることが示された。
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