研究課題/領域番号 |
19K17203
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
斉藤 正人 札幌医科大学, 医学部, 助教 (70551109)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 中心静脈穿刺 / CTナビゲーションUS / 医療安全 / CTナビゲーション超音波ガイド |
研究開始時の研究の概要 |
中心静脈穿刺関連の合併症は、時に重篤な合併症を引き起こすため、この安全性確保は重要である。合併症対策として超音波の使用が広く知られ、これに客観的なCT画像を付加したCTナビゲーション超音波ガイド下穿刺は、より安全性を高めれる可能性がある。 本研究にて、CTナビゲーション超音波ガイドによる安全な穿刺ラインの評価、穿刺方法の確立、さらには穿刺・挿入困難例の解析により、早くに末梢挿入型中心静脈カテーテル(PICC)などの代替処置にコンバートすべき因子を明らかにする。
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研究成果の概要 |
中心静脈穿刺における穿刺関連合併症をなくするには、深い穿刺でも血管内に針先がとどまる安全な穿刺ラインの選択と、針先を見失わないことである。本研究において鎖骨上からの内頚・鎖骨下静脈合流部穿刺は、針先が腕頭静脈側に向くため、他部位と比較し最も穿刺安全域長く、血管後壁への接触が少ないことが示された。ニードルガイドアタッチメントの併用は、エコー断面から針先が外れることが少なく簡便かつ安全な穿刺が可能である。また適正な針の長さは70mmであった。 CT情報を付加したCTナビゲーションUSは、USでブラインドとなる領域や深部構造を知れるため、初学者への教育的ツールやトレーニングツールとして期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中心静脈穿刺における、鎖骨上からのアプローチで、内頚・鎖骨下合流部穿刺による穿刺方法の報告はこれまでにみられないもので広く知られていない。この穿刺方法における安全性や有用性の周知は、穿刺合併症低減に大きく寄与できる可能性がある。 また、ニードルガイドアタッチメント併用時の適正な針の長さに関する報告も知る限りみられない。本研究データでの適正な有効長設定は、安全な穿刺付属キットの再考の一助となると思われる。
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