研究課題/領域番号 |
19K17204
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
|
研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
高田 由貴 横浜市立大学, 医学研究科, 特任助教 (50348463)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | ラジウム-233 / α線放出RI内用療法薬 / アニオン性フタロシアニン / レーキ / Ra-233 |
研究開始時の研究の概要 |
223Raが安定して結合できるドラッグデリバリーシステムのキャリアとして種々のアニオン性フタロシアニンを候補に挙げ、物理的・化学的に安定な223Raとの塩(不溶性レーキ)を作製し、223Raを用いたα線放出RI内用療法薬の開発を目指す。 作製したいくつかのレーキ薬剤候補のがん細胞へのin vitroおよびin vivoでの抗腫瘍効果を検討し、さらに体内分布を確かめ生体内の安定性を評価する。
|
研究成果の概要 |
容易に入手できる9種のアニオン性フタロシアニンのうち、レーキ作成後の上澄み液中に水溶性化合物の存在が確認されなかった中心金属が無いフタロシアニンテトラスルホン酸(FreeTSPc)、または中心金属が銅のフタロシアニンテトラスルホン酸(CuTSPc)の水溶液に対して133BaCl2溶液を用いて種々の検討を行ったところ、50%台の標識率でBa-133レーキを得た。 さらにFreeTSPc、またはCuTSPcの粉末に対して、直接133BaCl2溶液を加え、加熱乾固したのちにレーキを作成したところ、標識率を75~95%まで向上させることができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Ra-233を用いたα線放出RI内用療法薬はゾーフィゴ(223RaCl2)が唯一承認されているのみで他のRa-233標識化合物は実用に至っていない。本研究では、Ra-233および同じアルカリ土類金属のBa-133を用いてフタロシアニンテトラスルホン酸類に対して標識(レーキの作成)を試み、Ba-133をバリウムレーキとして封じ込めることに成功した。 本研究により、Ra-233を用いたα線放出RI内用療法薬の開発のための足掛かりを得ることができた。
|